やさしく読む参同契・宝鏡三昧

著者 椎名 宏雄
出版社 大法輪閣
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
出版年月日 2018/09/10
ISBN 9784804682129
判型・ページ数 4-6・221ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 お取り寄せ
明暗、回互と不回互、汝とかれ、個別と平等・・・。さまざまな例えを用いて仏教の深遠な哲理と徳、この世の真理を歌い、仏道を学ぶ者の心構えを示した「参同契」と「宝鏡三昧」。曹洞宗寺院で毎朝、唱えられるこの中国唐代の偈頌を懇切丁寧に解説。
はしがき

【 漢詩と禅門偈頌 】

 〈一〉はじめに
 〈二〉漢詩の歴史と発展
 〈三〉唐詩の特色
 〈四〉唐代の禅門偈頌
 〈五〉唐詩と禅門偈頌
  〈参照文献一覧〉

【 やさしく読む『参同契』」 】

 『参同契』〈原文・訓読文〉
 第一講
 『参同契』とは/詩(偈頌)としての『参同契』/作者の石頭希遷禅師について/
 『参同契』をつくった理由は/『参同契』の伝来

 第二講(第一句~第一二句)
 禅門に南北なし―『参同契』述作の目的/明・暗を初めて説いた/理・事は融和し、そして独立している

 第三講(第一三句~第二六句)
 形象と音声は、本来すべて平等/四大(元素)はそれぞれ特性を保っている/
 六根と六境は、それぞれ独立している/根本に立ち帰る

 第四講(第二七句~第四四句)
 区別イコール平等/現象と平等な真理とは密接不離/今ここにこそ道がある

【 やさしく読む『宝鏡三昧』」 】

 『宝鏡三昧』〈原文・訓読文〉

 第一講
 『宝鏡三昧』とは/『宝鏡三昧』は韻文作品/『宝鏡三昧』の由来/テキストを比較して見えてきたこと/
 宝鏡三昧』は江戸時代から流行/洞山禅師について

 第二講(第一句~第二二句)
 『宝鏡三昧』という題の意味は/仏法をよく受け、よく伝えよ/万物には平等性と個別性とがある/
 仏法を言葉でいい表わすことはむずかしい/大自然はあるがままに仏法を説いている

 第三講(第二三句~第四六句)
 宝鏡に映った汝と渠/洞山禅師の悟り―「過水の偈」/仏法は赤子のように無心で平等、
 測ることができない/仏法は易や偏正五位のように、個別と平等が融合している/
 個別と平等とが融合するとは、あたかも音楽が調和するようである

 第四講(第四七句~第六八句)
 仏法のすがたは純真でマッサラ/仏法の実践には疑心を抱いてはならない/
 悟りにとらわれて逆に迷ってばならない/誤った悟りを正す

 第五講(第六九句~第九四句)
 先人の道に学ぶ/仏祖はさまざまな手段で教え導く/仏祖のはたらきはまるで神業のよう/
 仏道の実践は社会倫理の実践に似ている/実践の継続が重要

 『参同契』と『宝鏡三昧』の注解書

【 付録 】
 『参同契』の性格と原文
 『宝鏡三昧』の諸本

あとがき

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