日本宗教史のキーワード

近代主義を超えて

著者 大谷 栄一 編著
菊地 暁 編著
永岡 崇 編著
出版社 慶應義塾大学出版会
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2018/08/30
ISBN 9784766425352
判型・ページ数 4-6・441ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 お取り寄せ
「宗教とは何か?」と問うとき、それがあまりに巨大で多様性を帯びたものであることに気がつくでしょう。本書では、これまでの宗教学では捉えきることができなかった/光を当てられてこなかった日本宗教史の重要トピックについて、キーワード集という形をとって紹介しています。こうしたキーワードが呼び水となり、新たな議論や研究が生まれることで、宗教史そのものをアップデートしていくキッカケになることを願っています。

分野の枠組みに収まりきらない“宗教”が示す複雑さ、多様さの先端に触れ、もう一度「宗教とは何か?」と、私たちと一緒に問い直してみましょう。
はじめに――この本がめざすもの

座談会 日本宗教史像の再構築に向けて

①イコン・アイテム・トポス――聖なるもの(への回路)
「神と仏」鈴木正崇
「親鸞像」大澤絢子
「マリア観音」日沖直子
「亡霊」川村邦光
「物質文化/マテリアリティ」角南聡一郎
「小鳥居」菊地 暁
「和風神輿」林 承緯
「遺影写真」佐藤守弘
「山岳信仰」鈴木正崇
「アースダイバー」土居 浩
「地震」長谷川雄高

②プラクティス――実践
「プラクティス/ビリーフ」関 一敏
「春日若宮おん祭」幡鎌一弘
「遠忌」村上紀夫
「韓国葬墓文化の変容」田中 悟
「慰霊」西村 明
「病気なおし」村山由美
「精神療法」平野直子
「修養」栗田英彦
「霊術」吉永進一

③エージェント――担い手
「氏子」板井正斉
「宮座」渡部圭一
「女人禁制」小林奈央子
「専修念仏教団」坪井 剛
「異端的宗教活動」大橋幸泰
「妙好人」岩田真美
「民衆宗教」石原 和
「無教会キリスト教」赤江達也
「テーラワーダ仏教」佐藤哲朗
「南島とキリスト教」一色 哲

④ガヴァナンス――権力と信仰
「鎮護国家」佐藤文子
「顕密体制」林 淳
「近世仏教衰微史観」上野大輔
「近世の寺院制度」朴澤直秀
「近世の延暦寺」藤田和敏
「帝国」金 泰勲
「朝鮮仏教」川瀬貴也
「大逆事件と宗教者」中川剛マックス
「皇道仏教」新野和暢
「総力戦」永岡 崇

⑤ディスコース――思想
「神話(解釈史)」斎藤英喜
「世界観(コスモロジー)と世界像(コスモグラフィー)」岡田正彦
「神仏習合」鈴木正崇
「進化論の受容」ゴダール・ クリントン
「千年王国思想(運動)」對馬路人
「「伝統仏教」―近世から近代への展開―」松金直美
「真宗中心史観(近代仏教)」碧海寿広
「精神主義」福島栄寿
「京都学派と親鸞思想」名和達宣
「日蓮主義」ユリア・ブレニナ
「マルクス主義と反宗教運動」近藤俊太郎
「戦後宗教の右派性」塚田穂高
「マックス・ヴェーバー」大谷栄一

日本宗教史を知るためのブックガイド

(資料)京都大学人文科学研究所 共同研究「日本宗教史像の再構築」の軌跡

あとがき

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