「霊魂」を探して

著者 鵜飼 秀徳
出版社 KADOKAWA
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2018/02/22
ISBN 9784044001933
判型・ページ数 4-6・306ページ
定価 本体1,600円+税
在庫 お取り寄せ
電車の網棚への遺骨の置き去りが増えるなど、人々の霊魂観の薄れを感じさせるニュースが相次いでいる。宗教界に目を転じれば、明確な霊魂観を持つところもある一方で、霊魂が存在するのかしないのか答えられない教団もある。現代における日本人の霊魂観を探るため、著者は鎮魂の現場、土葬の風習が残る山村、各地に息衝くシャーマンなど、数々の「霊魂の現場」を訪ね歩いた。さらに、1335人の僧侶、20宗教団体への調査を敢行。ここに日本人の霊魂観が明らかになる。
第一章 現代をさまよう霊魂
1 大都会に潜む怨霊伝説
  強化ガラスで覆われた首塚
  大阪・萱島駅のクスノキ伝説
  網棚の上に置き去られる骨壺
2 孤独死の現場で起きていること
  故人のメッセージを伝える
  瑕疵物件サイトはなぜ盛況なの
3 怪談和尚

第二章 僧侶は霊魂を信じているのか
1 近代教育を受けた僧侶たち
  霊魂の話ははばかられる
  僧侶1335人へのアンケート
  多くの僧侶が死を予知している
  虫の知らせ、科学者の見解
  持ち込まれる霊的な相談
  東日本大震災、幽霊現象への大きな反響
2 宗教法人の霊魂観
  釈迦も扱わなかった死後の世界
  宗門の教えと体験のギャップ
  僧侶に除霊ができるのか
  宗教法人へのアンケート
   真言宗(高野山真言宗)/天台宗/修験道(本山修験宗)
   日蓮宗/浄土宗/浄土(真宗大谷派)/ 臨済宗(妙心寺派)
   曹洞宗/神社本庁/創価学会/立正佼成会
   カトリック中央教会/幸福の科学

第三章 日本人の霊魂観
1 日本古来の「霊魂」の捉え方
  両墓性に見る伝統的な祖霊観
  柳田國男が見出した死後の魂の居場所
2 「浮かばれない魂」の行方
  傾聴ボランティア
  三島由紀夫の唯識的な霊魂観
  霊魂観の薄れと寺院消滅の関係
  民間霊能者と寺との関係性
  霊魂を直視することが仏教再生につながる

第四章 霊魂観が色濃く残る村
1 土に葬る村落
  土葬の墓に消えた車
  三昧に参拝しない理由
2 供養の現場での遭遇
  この世の人ではない
  墓場で消えた老人

第五章 現代のシャーマンたち
1 シャーマンは今もいるのか
  霊媒師、拝み屋、カミさま
  普通の「町」に多く潜むシャーマン
2 シャーマン化する僧侶
  不動明王のお告げ
  パラオでの供養
3 残されたわずかな正統派のイタコ
  20年ぶりの亡き「母」との邂逅
  死についてのカウンセラーとして
  恐山イタコに長蛇の列
  イタコとオシラサマ
  津軽の地蔵信仰
  津軽の尼僧イタコに下りてきた「母」
4 興隆を誇る沖縄のシャーマン
  地域の相談役、ユタ
  歯をすべて抜き、髪を伸ばし続ける
  85歳の神人が守る祭祀
  ニライカナイに最も近い神の島
5 アイヌのシャーマン、トゥスクル
  暗闇の中、トゥスクルの家を訪ねる
  神に憑かれる
  アイヌの他界観

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