新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
日本文化をよむ 【岩波新書 新赤版1675】
5つのキーワード
異なる文化のあいだでの腰を据えた〈対話〉がますます求められる時代。そのためにはまず自文化の基礎的な知識を得る必要がある。本書では西田幾多郎の思想をヒントに、西行の「心」、親鸞の「悪」など5つのキーワードから、日本文化の根底にあるものの見かた、美意識のありかたを素描。日本文化の一つの〈自画像〉を描く。
序─日本文化の自画像を描く
第一章 西行の「心」─無常の世と詠歌懸命の道
1 「心」を凝視した歌人
2 出家として、「歌よみ」として
3 西行とその時代
4 西行の境涯
第二章 親鸞の「悪」─末法の世における救い
1 末法の世に
2 徹底した「悪」の自覚
3 逆説としての救い
第三章 長明と兼好の「無常」─二人の遁世者
1 遁世のさまざまな形
2 長明の最後の境地
3 兼好の無常観
4 「つれづれわぶる」生
第四章 世阿弥の「花」─能と禅の交わり
1 無常と「飛花落葉」
2 室町文化と世阿弥の能
3 「花」と「幽玄」
4 無心と妙―たどりついた境地
第五章 芭蕉の「風雅」 ─わび・さびと「自然」
1 西行から利休を貫くもの
2 「わび」と「さび」
3 風雅の誠―「成る句」と「する句」
4 自然の声を聞く
5 漂泊と風狂の生
終 章 西田幾多郎の日本文化論 ─世界主義という視点
1 時代の流れのなかで
2 世界文化の創造にむけて
あとがき
引用・参考文献
第一章 西行の「心」─無常の世と詠歌懸命の道
1 「心」を凝視した歌人
2 出家として、「歌よみ」として
3 西行とその時代
4 西行の境涯
第二章 親鸞の「悪」─末法の世における救い
1 末法の世に
2 徹底した「悪」の自覚
3 逆説としての救い
第三章 長明と兼好の「無常」─二人の遁世者
1 遁世のさまざまな形
2 長明の最後の境地
3 兼好の無常観
4 「つれづれわぶる」生
第四章 世阿弥の「花」─能と禅の交わり
1 無常と「飛花落葉」
2 室町文化と世阿弥の能
3 「花」と「幽玄」
4 無心と妙―たどりついた境地
第五章 芭蕉の「風雅」 ─わび・さびと「自然」
1 西行から利休を貫くもの
2 「わび」と「さび」
3 風雅の誠―「成る句」と「する句」
4 自然の声を聞く
5 漂泊と風狂の生
終 章 西田幾多郎の日本文化論 ─世界主義という視点
1 時代の流れのなかで
2 世界文化の創造にむけて
あとがき
引用・参考文献