宗教と儀礼の東アジア 【アジア遊学206】

交錯する儒教・仏教・道教

著者 原田 正俊
出版社 勉誠出版
ジャンル 各地域仏教 > その他
シリーズ アジア遊学
出版年月日 2017/03/15
ISBN 9784585226727
判型・ページ数 A5・245ページ
定価 本体2,400円+税
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祖先祭祀、葬送や鎮魂、そして王権の正統化・補強・・・。儀礼は、歴史の局面において様々に営まれ、時に人びとの救済への切実な営みとして、また時には支配・被支配の関係性の強化にも働いた。そして、その源泉には儒教・仏教・道教などの宗教があった。 諸宗教の交渉がもたらす儀礼の諸相を、思想史・歴史学・文学・美術史などの視点から多面的に論じ、東アジアにおける宗教と儀礼の関係性を歴史的に位置づける画期的成果。
序文 原田正俊

1.祖先祭祀と家・国家
東アジアの宗廟祭祀 井上智勝
中国仏教と祖先祭祀   荒見泰史
日本中世の位牌と葬礼・追善 原田正俊
近世大名大名墓から読み解く祖先祭祀   松原典明

2.儒教儀礼の伝播と変容   
日本古代の殯と中国の葬送儀礼 西本昌弘
日本近世における儒教葬祭儀礼―儒者たちの挑戦 吾妻重二
『応酬彙選』の中の『朱子家礼』 三浦國雄

3.追善・鎮魂儀礼と造形
道教・民間信仰で描く地獄 二階堂善弘
南宋時代の水陸会と水陸画-史氏一族の水陸会と儀礼的背景 高志緑
旧竹林寺地蔵菩薩像の結縁交名 長谷洋一

4.王権の正統化と宗教儀礼
唐代長安における仏教儀礼 中田美絵
北宋真宗の泰山・汾陰行幸―天地祭祀・多国間関係・蕃客― 向正樹
皇恩度僧の展開―宋~元代の普度を中心に― 藤原崇人
法皇院政とその出家儀礼の確立―白河院と鳥羽院の出家 真木隆行

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