新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
教養としてよむ世界の教典
仏典、聖書、コーランなど、世界の主な宗教の「教典」を概観する一冊。教典をニュートラルな視点で眺め、現代人に必須な「教養」として読みとく。ヴェーダや論語、古事記、ギリシャ哲学、北欧神話にも言及。
はじめに
第一部 仏典の世界
第1章 ダンマパダ ◆ 苦と因果
心と因果 /因果と輪廻 /徹底して考える /心理と言語──相依相関的な因果 /怨みの克服と死の契機 /仏教の根源的洞察──無常・苦・非我 /教理の体系化──四つの真理と八つの修行法/自己の確立
[コラム]釈迦の生涯
第2章 般若心経 ◆ とらわれない心
◆ コンパクトでマジカルなお経 /主語は菩薩である /大乗を定義する文 /般若波羅蜜多とは何か? /色即是空 /般若心経のマジック /言葉を超えて──般若から禅へ /禅語録 /呪術から密教へ
[コラム]哲学と空
第3章 法華経 ◆ 菩薩の道
基本の構図──小乗 vs 大乗 /方便品の冒頭──ブッダの視点 /方便品の福音──「みなが成仏できる」 /より大きな志をもって /輪廻の中の救い /如来寿量品の福音──釈迦は永遠のブッダである /大乗仏教とキリスト教 /巧みな演出と豊富な物語 /法華経のたとえ話 /法華経の描く菩薩像 /「南無妙法蓮華経」の誕生
[コラム]救済宗教の誕生
第4章 浄土三部経 ◆ 他力の救い
阿弥陀経──極楽はどんなところか?/輪廻と極楽往生 /無量寿経──阿弥陀の誓い /重要な三つの誓願 /救いの条件 /観無量寿経──さまざまな観想 /歎異抄 /阿弥陀の絶対性と一神教の神
[コラム]東アジアの大乗仏教
第二部 聖書とコーランの世界
第5章 旧約聖書 ◆ 神の共同体
イサクの犠牲 /人身御供の禁止 /信者の見本──神に忠実である者 /出エジプト──労働者たちの集団脱走 /モーセの十戒 /無数の規定とアイデンティティ /預言者たちの叫び /ヨブ記──因果応報論を乗り越えて /共同体と個人と神
[コラム]ユダヤ教の歴史
第6章 福音書 ◆ 愛と犠牲
神の子の誕生 /洗礼を受ける /悪魔の誘惑 /山上の垂訓 /主の祈り /病気治しと「罪人」の中での暮らし /偽善者たち /偽善問答──親切なサマリア人、姦淫の女、皇帝の税金 /放蕩息子 /最後の晩餐 /十字架上の死 /偽善者をくじき、弱者を守るヒーロー
[コラム]四福音書の構成
第7章 パウロ書簡 ◆ 救済の神学
罪を背負う英雄 /律法と贖罪 /ユダヤ教の枠組み /規則主義の解体 /信仰による義認──二重の自己 /逆説の危うさ /権威主義と党派性
[コラム]キリスト教の歴史
第8章 コーラン ◆ 一神教の再構築
開端章と神の唯一性 /「一」と「多」のジレンマ /平等の正義 /女性の地位 /政治とジハード /神の支配する共同体のジレンマ /キリスト教に対する独自の解釈 /死の問題
[コラム]六信五行とイスラム法
第三部 世界のさまざまな教典
第9章 ヴェーダ ◆ 梵我一如と神々
リグ・ヴェーダ──神々の讃歌 /ウパニシャッド──梵我一如と解脱 /神々の再生 /輪廻説とカースト制度 /ヒンドゥー教の主要な神々 /バガヴァッド・ギーター──神信仰による包括的解決 /インドのその他の宗教──①ジャイナ教 /インドのその他の宗教──②シク教
第10章 論語と道徳経 ◆ 儀礼とタオ
儒教、道教、仏教のミックス /儀礼と仁 /直観的な道徳と秩序 /道の神秘主義 /清静経──道教の教典の実例
第11章 神道と日本の民俗的世界
大祓の祝詞 /古事記の創生神話 /古事記による日本神話のあらまし /さまざまな神話世界──琉球 /シマフクロウの神謡 /近代化と新宗教の教典
第12章 西洋の神話と哲学
世界の始原 /魂の配慮 /アポローンの死の神学 /死の不条理と宗教の伝統 /神々の黄昏 /造と終末のオルタナティブ
教典ガイド
原始仏典 /大乗仏典 /旧約聖書 /新約聖書 /コーラン /ヒンドゥー教典 /中国の教典
注釈
あとがき
第一部 仏典の世界
第1章 ダンマパダ ◆ 苦と因果
心と因果 /因果と輪廻 /徹底して考える /心理と言語──相依相関的な因果 /怨みの克服と死の契機 /仏教の根源的洞察──無常・苦・非我 /教理の体系化──四つの真理と八つの修行法/自己の確立
[コラム]釈迦の生涯
第2章 般若心経 ◆ とらわれない心
◆ コンパクトでマジカルなお経 /主語は菩薩である /大乗を定義する文 /般若波羅蜜多とは何か? /色即是空 /般若心経のマジック /言葉を超えて──般若から禅へ /禅語録 /呪術から密教へ
[コラム]哲学と空
第3章 法華経 ◆ 菩薩の道
基本の構図──小乗 vs 大乗 /方便品の冒頭──ブッダの視点 /方便品の福音──「みなが成仏できる」 /より大きな志をもって /輪廻の中の救い /如来寿量品の福音──釈迦は永遠のブッダである /大乗仏教とキリスト教 /巧みな演出と豊富な物語 /法華経のたとえ話 /法華経の描く菩薩像 /「南無妙法蓮華経」の誕生
[コラム]救済宗教の誕生
第4章 浄土三部経 ◆ 他力の救い
阿弥陀経──極楽はどんなところか?/輪廻と極楽往生 /無量寿経──阿弥陀の誓い /重要な三つの誓願 /救いの条件 /観無量寿経──さまざまな観想 /歎異抄 /阿弥陀の絶対性と一神教の神
[コラム]東アジアの大乗仏教
第二部 聖書とコーランの世界
第5章 旧約聖書 ◆ 神の共同体
イサクの犠牲 /人身御供の禁止 /信者の見本──神に忠実である者 /出エジプト──労働者たちの集団脱走 /モーセの十戒 /無数の規定とアイデンティティ /預言者たちの叫び /ヨブ記──因果応報論を乗り越えて /共同体と個人と神
[コラム]ユダヤ教の歴史
第6章 福音書 ◆ 愛と犠牲
神の子の誕生 /洗礼を受ける /悪魔の誘惑 /山上の垂訓 /主の祈り /病気治しと「罪人」の中での暮らし /偽善者たち /偽善問答──親切なサマリア人、姦淫の女、皇帝の税金 /放蕩息子 /最後の晩餐 /十字架上の死 /偽善者をくじき、弱者を守るヒーロー
[コラム]四福音書の構成
第7章 パウロ書簡 ◆ 救済の神学
罪を背負う英雄 /律法と贖罪 /ユダヤ教の枠組み /規則主義の解体 /信仰による義認──二重の自己 /逆説の危うさ /権威主義と党派性
[コラム]キリスト教の歴史
第8章 コーラン ◆ 一神教の再構築
開端章と神の唯一性 /「一」と「多」のジレンマ /平等の正義 /女性の地位 /政治とジハード /神の支配する共同体のジレンマ /キリスト教に対する独自の解釈 /死の問題
[コラム]六信五行とイスラム法
第三部 世界のさまざまな教典
第9章 ヴェーダ ◆ 梵我一如と神々
リグ・ヴェーダ──神々の讃歌 /ウパニシャッド──梵我一如と解脱 /神々の再生 /輪廻説とカースト制度 /ヒンドゥー教の主要な神々 /バガヴァッド・ギーター──神信仰による包括的解決 /インドのその他の宗教──①ジャイナ教 /インドのその他の宗教──②シク教
第10章 論語と道徳経 ◆ 儀礼とタオ
儒教、道教、仏教のミックス /儀礼と仁 /直観的な道徳と秩序 /道の神秘主義 /清静経──道教の教典の実例
第11章 神道と日本の民俗的世界
大祓の祝詞 /古事記の創生神話 /古事記による日本神話のあらまし /さまざまな神話世界──琉球 /シマフクロウの神謡 /近代化と新宗教の教典
第12章 西洋の神話と哲学
世界の始原 /魂の配慮 /アポローンの死の神学 /死の不条理と宗教の伝統 /神々の黄昏 /造と終末のオルタナティブ
教典ガイド
原始仏典 /大乗仏典 /旧約聖書 /新約聖書 /コーラン /ヒンドゥー教典 /中国の教典
注釈
あとがき