新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
殺生と往生のあいだ 【歴史文化ライブラリー414】
中世仏教と民衆生活
動物を殺し、食べることは罪なのか? 浄土教が浸透して地獄の観念が広まり、動物の生命をうばう殺生が罪とされた中世。狩猟や漁業が全面的に禁止となり、そこにたずさわる人々が弾圧された。実際には肉や魚を食べる矛盾を抱えつつ、なぜそのような宗教的差別が行われたのか。狩猟や漁業という生業にたずさわる人々と宗教の関係を探る。殺戮をなりわいとする武士の苦悩にも触れ、中世の文化や宗教の特質を「殺生」というキーワードから考える。
生命について考える―プロローグ
古代国家と「殺生」
狩猟・漁撈の重み
仏教の伝来と戒律思想
「殺生」と「放生」をめぐる国家の政策
中世のはじまりと殺生罪業観
地獄と極楽
白河上皇による「殺生禁断」策
寺院・神社による「殺生禁断」
中世民衆と狩猟・漁撈の世界
寺院による「殺生禁断」
神社による自然の利用と排除の論理
荘園と「殺生禁断」
荘園の住人と領主権力
荘園領主法としての「殺生禁断」
殺生仏果観の形成
殺生と武士の苦悩
西大寺叡尊の殺生禁断活動
殺生人としての武士
内乱の展開と罪業観
政策と論理のはざまで―エピローグ
あとがき
参考文献
古代国家と「殺生」
狩猟・漁撈の重み
仏教の伝来と戒律思想
「殺生」と「放生」をめぐる国家の政策
中世のはじまりと殺生罪業観
地獄と極楽
白河上皇による「殺生禁断」策
寺院・神社による「殺生禁断」
中世民衆と狩猟・漁撈の世界
寺院による「殺生禁断」
神社による自然の利用と排除の論理
荘園と「殺生禁断」
荘園の住人と領主権力
荘園領主法としての「殺生禁断」
殺生仏果観の形成
殺生と武士の苦悩
西大寺叡尊の殺生禁断活動
殺生人としての武士
内乱の展開と罪業観
政策と論理のはざまで―エピローグ
あとがき
参考文献