新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
ケアとしての宗教 【叢書 宗教とソーシャル・キャピタル3】
ケアは、善行せよという規範を満たすのみならず、他人の役に立つことで自己の存在意義を確認させる機能も持つ。規範と感覚からケア実践者を支える宗教は、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)としてどう機能するか。豊富な実例からの考察。
刊行にあたって(櫻井義秀・稲場圭信)
まえがき(葛西賢太)
総説 橋を架け絆を強めるケア(板井正斉・葛西賢太)
1 問題意識の「古さ」と「新しさ」
2 宗教がケアと関わる
Ⅰ 宗教のケアが橋を架ける
第一章 教誨師と更生活動(金澤豊・真名子晃征)
はじめに
1 教誨師とは
2 教誨の歴史
3 現状と課題
4 ソーシャル・キャピタルとしての教誨師
おわりに
第二章 スピリチュアルケアのプラクシスとその宗教的基礎――病院チャプレンの語りと聖書思想から(柴田実)
1 病院チャプレンとは何か
2 患者との信頼関係性をベースとする宗教的行為「祈り」
3 臨床現場から逃げないための宗教性――「人間の限界を超えたもの」に、患者と共に目を向けるための祈り
4 「神‐人間」縦構造のケア――人格的な超越的存在から、「赦しの答えを求める」というスピリチュアリティ
おわりに
第三章 自死対策における宗教者の役割(宇野全智・野呂靖)
はじめに
1 自死問題における仏教教団による取り組みの意義
2 自死問題への取り組みの歴史
3 「死にたい声」に耳を傾けて――仏教教団による電話相談窓口
4 自死遺族支援と宗教者の取り組み
おわりに―架け橋になるということ
interview 「暗闇に下りていく道しるべ」がケアには必要だ(岡部健)
Ⅱ 宗教のケアが絆を強める
第四章 ソーシャル・キャピタルとしての天理教里親活動の可能性(金子珠理)
はじめに―ケア論の視座と天理教里親活動
1 養育里親に対する社会的需要の高まり
2 天理教の里親活動の基盤
3 天理教の里親活動の諸相――特殊と普遍の間で
おわりに
第五章 鎮守の森に保育園があることの可能性(室田一樹)
はじめに
1 絆が内包するアンビバレンスと、保育の場の両義性
2 他者への親和性の育ち
3 鎮守の森の子育て支援
おわりに
interview 「生命をことほぐ」ことは、医療にも神道にも通じる(足立正之)
interview 「ものくさ」を養う、ゆとりをつちかう(櫻井治男)
Ⅲ 鼎談――心のケアと魂のケア(安藤泰至×窪寺俊之×深谷美枝)
1 ケア現場での宗教者をめぐる現状
2 ケア現場での宗教者をめぐる課題
3 ケアの担い手が宗教者であることの強みと弱み
4 宗教的なケアの専門家という制度を問い直す
あとがき(板井正斉)
まえがき(葛西賢太)
総説 橋を架け絆を強めるケア(板井正斉・葛西賢太)
1 問題意識の「古さ」と「新しさ」
2 宗教がケアと関わる
Ⅰ 宗教のケアが橋を架ける
第一章 教誨師と更生活動(金澤豊・真名子晃征)
はじめに
1 教誨師とは
2 教誨の歴史
3 現状と課題
4 ソーシャル・キャピタルとしての教誨師
おわりに
第二章 スピリチュアルケアのプラクシスとその宗教的基礎――病院チャプレンの語りと聖書思想から(柴田実)
1 病院チャプレンとは何か
2 患者との信頼関係性をベースとする宗教的行為「祈り」
3 臨床現場から逃げないための宗教性――「人間の限界を超えたもの」に、患者と共に目を向けるための祈り
4 「神‐人間」縦構造のケア――人格的な超越的存在から、「赦しの答えを求める」というスピリチュアリティ
おわりに
第三章 自死対策における宗教者の役割(宇野全智・野呂靖)
はじめに
1 自死問題における仏教教団による取り組みの意義
2 自死問題への取り組みの歴史
3 「死にたい声」に耳を傾けて――仏教教団による電話相談窓口
4 自死遺族支援と宗教者の取り組み
おわりに―架け橋になるということ
interview 「暗闇に下りていく道しるべ」がケアには必要だ(岡部健)
Ⅱ 宗教のケアが絆を強める
第四章 ソーシャル・キャピタルとしての天理教里親活動の可能性(金子珠理)
はじめに―ケア論の視座と天理教里親活動
1 養育里親に対する社会的需要の高まり
2 天理教の里親活動の基盤
3 天理教の里親活動の諸相――特殊と普遍の間で
おわりに
第五章 鎮守の森に保育園があることの可能性(室田一樹)
はじめに
1 絆が内包するアンビバレンスと、保育の場の両義性
2 他者への親和性の育ち
3 鎮守の森の子育て支援
おわりに
interview 「生命をことほぐ」ことは、医療にも神道にも通じる(足立正之)
interview 「ものくさ」を養う、ゆとりをつちかう(櫻井治男)
Ⅲ 鼎談――心のケアと魂のケア(安藤泰至×窪寺俊之×深谷美枝)
1 ケア現場での宗教者をめぐる現状
2 ケア現場での宗教者をめぐる課題
3 ケアの担い手が宗教者であることの強みと弱み
4 宗教的なケアの専門家という制度を問い直す
あとがき(板井正斉)