ケアとしての宗教 【叢書 宗教とソーシャル・キャピタル3】

著者 葛西 賢太
板井 正斉
出版社 明石書店
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2013/04/05
ISBN 9784750337999
判型・ページ数 4-6・300ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 お取り寄せ
ケアは、善行せよという規範を満たすのみならず、他人の役に立つことで自己の存在意義を確認させる機能も持つ。規範と感覚からケア実践者を支える宗教は、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)としてどう機能するか。豊富な実例からの考察。
刊行にあたって(櫻井義秀・稲場圭信)
 まえがき(葛西賢太)

総説 橋を架け絆を強めるケア(板井正斉・葛西賢太)
 1 問題意識の「古さ」と「新しさ」
 2 宗教がケアと関わる


Ⅰ 宗教のケアが橋を架ける

第一章 教誨師と更生活動(金澤豊・真名子晃征)
 はじめに
 1 教誨師とは
 2 教誨の歴史
 3 現状と課題
 4 ソーシャル・キャピタルとしての教誨師
 おわりに

第二章 スピリチュアルケアのプラクシスとその宗教的基礎――病院チャプレンの語りと聖書思想から(柴田実)
 1 病院チャプレンとは何か
 2 患者との信頼関係性をベースとする宗教的行為「祈り」
 3 臨床現場から逃げないための宗教性――「人間の限界を超えたもの」に、患者と共に目を向けるための祈り
 4 「神‐人間」縦構造のケア――人格的な超越的存在から、「赦しの答えを求める」というスピリチュアリティ
 おわりに

第三章 自死対策における宗教者の役割(宇野全智・野呂靖)
 はじめに
 1 自死問題における仏教教団による取り組みの意義
 2 自死問題への取り組みの歴史
 3 「死にたい声」に耳を傾けて――仏教教団による電話相談窓口
 4 自死遺族支援と宗教者の取り組み
 おわりに―架け橋になるということ

 interview 「暗闇に下りていく道しるべ」がケアには必要だ(岡部健)


Ⅱ 宗教のケアが絆を強める

第四章 ソーシャル・キャピタルとしての天理教里親活動の可能性(金子珠理)
 はじめに―ケア論の視座と天理教里親活動
 1 養育里親に対する社会的需要の高まり
 2 天理教の里親活動の基盤
 3 天理教の里親活動の諸相――特殊と普遍の間で
 おわりに

第五章 鎮守の森に保育園があることの可能性(室田一樹)
 はじめに
 1 絆が内包するアンビバレンスと、保育の場の両義性
 2 他者への親和性の育ち
 3 鎮守の森の子育て支援
 おわりに

 interview 「生命をことほぐ」ことは、医療にも神道にも通じる(足立正之)
 interview 「ものくさ」を養う、ゆとりをつちかう(櫻井治男)


Ⅲ 鼎談――心のケアと魂のケア(安藤泰至×窪寺俊之×深谷美枝)

 1 ケア現場での宗教者をめぐる現状
 2 ケア現場での宗教者をめぐる課題
 3 ケアの担い手が宗教者であることの強みと弱み
 4 宗教的なケアの専門家という制度を問い直す


 あとがき(板井正斉)

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