地域社会をつくる宗教 【叢書 宗教とソーシャル・キャピタル2】

著者 大谷 栄一
藤本 頼生
出版社 明石書店
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2012/12/15
ISBN 9784750337210
判型・ページ数 4-6・301ページ
定価 本体2,500円+税
在庫 お取り寄せ
宗教は地域社会で人々の協調的な活動を促し、地域の効率性を改善してコミュニティ機能を創造・再生する役割を果たしえるのか。日本各地の多種多様な取り組みをふまえつつ、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を鍵概念に、その可能性と課題を導き出す。
刊行にあたって(櫻井義秀・稲場圭信)

 まえがき(大谷栄一)

総論 宗教は地域社会をつくることができるのか?(大谷栄一)
 はじめに――「無縁社会」の意味するもの
 1 地域社会における宗教の公共的役割
 2 「地域社会と宗教」の研究
 3 ソーシャル・キャピタルと「宗教の社会活動」
 おわりに─「共にする」こと


I 地域社会と切り結ぶ宗教

第一章 地域社会と神社(藤本頼生)
 はじめに
 1 神社祭礼を支える人的資源
 2 明治末期の神社整理がもたらしたもの
 3 信仰をささえる「講」と地域社会
 おわりに

第二章 地域社会と寺院(山口洋典)
 はじめに――聖域が奪われていく時代に
 1 地域社会と寺院を巡る視点
 2 宗教施設の活動拠点化がもたらす主客の反転
 3 まちと「呼吸するお寺」――大阪・浄土宗應典院の実践から
 4 地域社会と寺院を結ぶ三つの資本と時間軸
 おわりに――聖域が護られていく時代へ

第三章 在日コリアン寺院――ローカリティ/トランスナショナリティの視座から(宮下良子)
 はじめに
 1 在日コリアン寺院のネットワーク
 2 コリアン・ニューカマーの宗教者たち
 3 トランスナショナルな状況
 4 在日コリアン寺院のネットワークにみるソーシャル・キャピタル

 column
  ○現場からの声(1) 現代人にとって「宗教」とは(中尾伊早子)


II 社会問題への対応

第四章 過疎と寺院(櫻井義秀)
 はじめに――人口減少の時代と地域社会
 1 限界〈寺院・神社・教会〉
 2 北海道の過疎と寺院
 3 寺院と地域社会
 おわりに――過疎地域の寺院が果たす社会的貢献

第五章 支縁のまちネットワーク(宮本要太郎)
 はじめに
 1 前史としてのソウルイン釜ヶ崎
 2 理念と目的
 3 活動の実績
 4 〈越境〉による無縁=結縁の試み
 5 おわりに――改めて「無縁社会」をめぐって

第六章 沖縄におけるキリスト教系NPOのホームレス支援――親密圏の回復と「自立」の葛藤(白波瀬達也)
 はじめに――貧困、社会的排除に向き合うFRO
 1 沖縄県におけるホームレス問題とFRO
 2 ホームレスを支援するキリスト教系NPO
 3 公金に依存せず大規模な事業展開を可能にするメカニズム
 4 「自立」の葛藤
 おわりに

 column
  ○現場からの声(2) 「安住の地」を地域に拓く(渡辺順一)


III 生成する新しいつながり

第七章 ボランティアする人たちの動機にみる宗教性(板井正斉)
 はじめに――あなたはなぜボランティアするのですか?
 1 ボランティアをめぐる動向――そもそもボランティアは増えているのか
 2 なぜ増えないのか――動機と宗教をめぐる変化
 3 ボランティア活動動機にみる宗教性の研究動向
 4 個人からつながりへ――SCの可能性と課題
 おわりに――宗教とは言わないボランティア

第八章 集合墓を核とした結縁――「桜葬」の試み(井上治代)
 はじめに
 1 NPO法人エンディングセンター「桜葬」の試み
 2 会員の「語り」を通してみえてくるもの
 3 「桜葬」と「橋渡し型」ソーシャル・キャピタル
 おわりに

第九章 宗教のインターネット活用が築くソーシャル・キャピタル(黒崎浩行)
 はじめに
 1 順光寺の場合
 2 新宮神社の場合
 3 地域を越え、関心を共有する個人と直接つながる
 4 ソーシャル・キャピタル形成の視点から
 結びにかえて

 column
  ○現場からの声(3) ともに寄り添い、ともに学ぶ(吉水岳彦・山下千朝)


 あとがき(藤本頼生)

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