新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
日蓮の思想史的研究
著者は、思想史の側から日蓮(1222~82年)を読み解き、日本中世の国家と宗教の構造などを明らかにしてきた。日蓮には後世の仮託など、実像と虚像が交錯する部分があるが、仮託本は排除して真筆本から実像を探り、中世思想史上に位置付けた。
前編では日蓮の生涯や受難について描き、日蓮が比叡山山門派の流れをくむため、寺門派の系譜にある鎌倉幕府から弾圧を受けたことなどを述べた。中編は、日蓮自身が関心を持った国家や民族、宗教について、遺文から考察。後編では、歴史観や世間に対する日蓮の思想を探った。
前編 第一 「法華経の行者」としての生涯
第二 弾圧・受難の歴史的背景
第三 「法華経世界」の構築
中篇 第一 国主観と天皇
第二 国主観と武士など
第二 弾圧・受難の歴史的背景
第三 「法華経世界」の構築
中篇 第一 国主観と天皇
第二 国主観と武士など