哲学の根本問題・数理の歴史主義展開 【岩波文庫 青694-3】

田辺元哲学選Ⅲ

著者 藤田 正勝
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 岩波文庫 青
出版年月日 2010/11/16
ISBN 9784003369432
判型・ページ数 文庫・448ページ
定価 本体1,080円+税
在庫 品切れ・重版未定
北軽井沢での講義をまとめた『哲学の根本問題』は、田辺哲学の格好の入門書。『数理の歴史主義展開』は、田辺自身が「私の哲学思想の総決算的告白」と述べた田辺哲学の集大成。数学基礎論が直面する難問に正面から取り組んだ試みである。(前書より)
凡例

哲学の根本問題
 一 哲学概論の課題と限界
 二 哲学諸部門の相互浸透と哲学史の発展
 三 歴史の弁証法と科学哲学における無の自覚
 四 マルクスの理論。唯物弁証法の限界。無即愛の三一的構造
数理の歴史主義展開-数学基礎論覚書
 一 数学基礎論・公理主義・証明論
 二 公理主義に対する連続体、切断概念の困難
 三 場所的直観説の不備、時空「世界」の歴史性
 四 数学的直観の歴史主義的制約
 五 歴史主義と数学の妥当性
 六 ヒルベルトの公理主義とカントの批判主義
 七 二律背反突破の方法としての歴史主義と、公理主義との対決
 八 数学の自由主義(集合論)より歴史主義(位相学)への進展
 九 連続的見地と交互二重的方法とに由来する位相学の歴史主義的構造
 一〇 集合論的位相学と第数学的位相学との媒介統一
 一一 位相学の行為主義的歴史主義構造
 一二 位相学と集合論との相補的結合
 一三 公理主義、プラトン弁証法、及び歴史主義の、発展的統一
後記 覚書の由来と要旨

注解
解説 (藤田正勝)
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