現世の活動と来世の往生 【シリーズ実践仏教2】

著者 岸野 亮示
ジャクリーン・I・ストーン
中山 慧輝
船山 徹
出版社 臨川書店
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
シリーズ シリーズ実践仏教
出版年月日 2020/03/31
ISBN 9784653045724
判型・ページ数 4-6・220ページ
定価 本体2,700円+税
在庫 在庫あり
シリーズ実践仏教第二巻『現世の活動と来世の往生』は、地域と時代の異なる二つの概説を収める。 第一章は、インドにおける行像の発端として、過去世に修行を積んだ成果として現世でゴータマ・シッダールタがブッダとなれたという、過去世と現世のつながりを扱う。 第二章は、修行者が現世を去りゆく瞬間にいかなる行為で来世に想いを託すかという、現世から来世への往生を主題として取り上げる。 これら二章を収める本巻を『現世の活動と来世の往生』と題する所以である。
第一章 律に説かれる宗教活動――インドにおける「行像」―― (岸野亮示)
 はじめに
  一 インド仏教をなぜ研究するのか
  二 インド仏教をいかに研究するのか
  三 「律(Skt. vinaya)」というテキスト
 第一節 「根本説一切有部律」とは
  一 まとまった形で現存する六つの律文献
  二 「根本説一切有部律」の特徴
 第二節 「行像」とは
  一 「中国レンズ」と「仏像」について
  二 日本や中国における「行像」
  三 旅行記に見られる西域・インドにおける行像
 第三節 「根本説一切有部律」に説かれる「行像」
  一 『ニダーナ』と『ムクタカ』というテキスト
  二 『ニダーナ』に見られる「行像」に関する規定
  三 『ムクタカ』に見られる「行像」に関する規定
 第四節 いつ「行像」は開催されたのか
 おわりに

第二章 往生の秘訣――平安日本の臨終行儀―― (ジャクリーン・I・ストーン、中山慧輝訳)
 はじめに
 第一節 密教儀礼と浄土の願い――問題とならない二つの融合
 第二節 密教的臨終の姿勢
 第三節 密教的な臨終行儀のやり方
 第四節 実範――真言行者にとっての臨終行儀
 第五節 覚鑁――密教儀礼としての臨終行儀
 第六節 二重の論理
 第七節 少数派の見解
 結 語

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