儀礼と仏像【シリーズ実践仏教Ⅲ】

著者 倉本 尚徳
船山 徹
出版社 臨川書店
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
シリーズ シリーズ実践仏教
出版年月日 2022/08/31
ISBN 9784653045731
判型・ページ数 4-6・336ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
仏に見(まみ)えるために――仏と人が関係を取り結ぶ儀礼において、仏像は様々な役割を果たしてきた。
懺悔、観仏、念仏、誓願……修行者の願望を託された仏像の役割を解説しながら、インドから中国へ、そして現代の日本へと伝わる仏教儀礼の歴史的展開と、その思想的意味を明らかにする。
好評シリーズ、ついに完結!
序章

第一章 仏像を主役とする年中行事――灌仏と行像
 第一節 お釈迦さまの誕生日はいつか?
 第二節 灌仏
 第三節 行像――「仏を迎える」儀礼
 第四節 二月八日の「城を巡る」行城儀礼
 第五節 剣川県の太子会と行城儀礼
 第六節 「進み行く像」としての行像
 まとめ

第二章 身心をきよめる――大乗の懺悔儀礼と仏像
 第一節 大乗の懺悔と布薩における懺悔
 第二節 中国初期における懺悔の事例
 第三節 東晋時代における大乗の懺悔儀礼の整備
 第四節 南北朝時代の懺悔儀礼
 第五節 『金光明経』――懺悔と誓願が織りなす金鼓の響き
 第六節 『大方等陀羅尼経』――重罪を滅する懺悔の実践手引き
 第七節 『涅槃経』――阿闍世王の懺悔
 第八節 『大通方広経』の懺悔儀礼――三宝名号の称名礼拝による一闡提の懺悔
 第九節 仏名と懺悔――七階仏名の成立過程
 まとめ

第三章 仏・菩薩を憶念・観想する――念仏・観仏と仏像との関わり
 第一節 『般舟三昧経』――阿弥陀仏の憶念と不臥不休の行道
 第二節 観仏経典の出現――懺悔と仏像・禅観・称名・菩薩戒・浄土往生との結合

第四章 菩薩の誓願――仏前での誓い
 第一節 菩薩の出発点としての誓願
 第二節 誓願に生きる――『華厳経』浄行品
 第三節 南岳慧思の『立誓願文』
 第四節 阿弥陀仏となる誓願

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