『無門関』の出世双六 【ブックレット〈書物をひらく〉23】

帰化した禅の聖典

著者 ディディエ・ダヴァン
出版社 平凡社
ジャンル 日本仏教 > 禅宗系
シリーズ ブックレット〈書物をひらく〉
出版年月日 2020/03/19
ISBN 9784582364637
判型・ページ数 A5・103ページ
定価 本体1,000円+税
在庫 在庫あり
出自の地・中国では、刊行後の短期間を除いて完全に無視されてきた『無門関』が、日本将来以降二百年の雌伏を経て、なぜ、かくも著名な禅籍として敬意を払われるようになったのか。 日本の禅のどんな動きが、この書物をスターに押し上げたのか。 どんな影響をこの書は日本に与えたのか。
はじめに―禅籍の意外な人気者

一 『無門関』、その成立と内容
 1 悟りへの道、語録から公案へ
 2 公案の使用、公案集の特徴

二 日本への渡来、そして中世までの『無門関』
 1 日本へ渡る『無門関』
 2 静かな二百年

三 禅僧と書籍―抄物と密参録の世界
 1 抄物とは
 2 抄物の二種
 3 『無門関』の再登場、下語集、そして抄物

四 近世の『無門関』、日本社会への普及
 1 読まれる『無門関』
 2 説明される『無門関』
 3 曹洞宗を離れて、臨済宗へ戻る『無門関』

五 近現代の『無門関』―禅籍の大物確定
 1 刊行に見える実践と研究の二面
 2 『無門関』提唱―現代禅の結晶
 3 禅の外の『無門関』

おわりに―世界に旅立つ『無門関』

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