不信の支える信仰共同体

ネパールのプロテスタンティズムについての民族誌的研究

著者 丹羽 充
出版社 水声社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2020/06/30
ISBN 9784801004955
判型・ページ数 A5・267ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
公的弾圧やヒンドゥー・ナショナリズムに抗しながらも、近年勢力を拡大しつつあるネパールのプロテスタンティズムは、神の栄光のためにどのような活動を実践し、いかなる様相を呈しているのだろうか―。 多様な「カースト/民族」が混淆するカトマンドゥ盆地をフィールドに、西洋における宗教概念との差異を豊富な事例とともに剔抉しつつ、その核心に、不信、嗤笑、競争、対立によってこそ維持される「共同体」があることを目撃させる、傑出した民族誌。
序論
 一 はじめに 
 二 研究の立場 
 三 理論的関心 
 四 研究の基本情報 
 五 本書の構成 
 六 序論のおわりに 


第Ⅰ部 信仰の共同体

第一章 プロテスタンティズムと「信仰(ビシュワース)」
 一 はじめに 
 二 「宗教(ダルマ)」という概念 
 三 「宗教」的帰属および実践 
 四 排他的な選択 
 五 ネパールのプロテスタンティズム 
 六 小括 

第二章 呪術および「宗教(ダルマ)」としてのプロテスタンティズム
 一 はじめに 
 二 呪術としてのプロテスタンティズム 
 三 神の実在と「信仰」の証左 
 四 「宗教」としてのプロテスタンティズム 
 五 プロテスタンティズムに差し向けられる眼差し 
 六 小括 

第三章 強い「信仰(ビシュワース)」を求めて
 一 はじめに 
 二 クリスチャン共同体 
 三 規則の存在論 
 四 「信仰」活動 
 五 相互不信の眼差し 
 六 小括 


第Ⅱ部 不信の共同性

第四章 蔓延する相互不信
 一 はじめに 
 二 「信頼」と「不信」 
 三 不信の言説 
 四 不信の戦略 
 五 難しく危険なコミュニケーション 
 六 小括 

第五章 相互不信の中での「信仰」活動
 一 はじめに 
 二 他者との比較から他者による評価へ 
 三 「信仰」活動の場を求めて 
 四 「信仰」活動の評価 
 五 共同体の危機 
 六 小括 

第六章 クリスチャン共同体の共同性
 一 はじめに 
 二 統括団体の歴史的概観 
 三 争う統括団体 
 四 (非)合理的な参与 
 五 崩壊することのない共同体 
 六 小括 

結論
 一 はじめに 
 二 「信仰=信念」について 
 三 宗教と「宗教」について 
 四 本書の記述について

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