宗教精神病理学

著者 大宮司 信
出版社 弘文堂
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2020/10/15
ISBN 9784335651892
判型・ページ数 A5・216ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
精神病理学と宗教学は、それぞれ独自の対象を持ち、方法においても、学問としての成立過程においても異なっている。
しかし、いずれも何らかの意味で人間の心をその対象とするという共通性があり、また治療やいやしと切り離せない領域でもある。
従来からの病理という面はもちろん、こうした治療やいやしという側面も本書では取り上げ、両者の関係性および橋渡しの可能性を探求する。
第1章 宗教と精神病理学
 1.宗教と精神医学・精神病理学の関連
 2.本書における宗教精神病理学とその領域

第2章 「宗教を精神病理学からみる研究」の視点の諸相
 第1節 はじめに
 第2節 方法論からの「視点」
 第3節 治療と癒しからの「視点」

第3章 精神の病理と宗教の「病理」
 第1節 はじめに
 第2節 幻覚
 第3節 妄想
 第4節 抑鬱(1):抑鬱と罪責感
 第5節 抑鬱(2):罪責感と自殺
 第6節 宗教の「病理」

第4章 精神のやまいと宗教の救済
 第1節 開教と継承:「おや」から「みおや」へ
 第2節 やまいから宗教家へ:「神仙の人」
 第3節 治癒から救済へ:悪魔憑きと神の国
 第4節 まとめ

第5章 精神病理学の方法論
 第1節 方法の吟味と対象の特定
 第2節 疾病性と事例性
 第3節 パースのプラグマティズムと精神病理学

第6章 二つの生
 1.はじめに:二つの生の概念
 2.二つの生の概念とwell being
 3.死と生:自殺をめぐって
 4.二つの生からみた宗教と精神医学
 5.むすび

第7章 全体のまとめ

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