近世の天台宗と延暦寺

近世の延暦寺文書を渉猟して、天台宗と延暦寺の組織構造を分析、あわせて神仏習合と神仏分離の様相に新たな視点でせまる意欲的論考。

著者 藤田 和敏
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 天台宗系
歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2020/11/10
ISBN 9784831877420
判型・ページ数 4-6・250ページ
定価 本体3,500円+税
在庫 在庫あり
仏教教団の本質である師弟関係の原理は、江戸幕府による統制と競合しながら近世延暦寺に息づいていたことを、膨大な近世延暦寺文書を渉猟して論証するとともに、神仏習合と神仏分離の様相に新たな視点でせまる。
序 章 近世仏教教団組織論の現状と課題
 第一節 研究史整理
 第二節 本書の課題と構成


第一編 近世延暦寺の組織と財政

第一章 近世延暦寺の組織構造
 はじめに
 第一節 延暦寺の諸役職
 第二節 「延暦寺三院僧徒臈次帳」と三学頭坊の人事
 第三節 法勝寺・元応寺戒和尚の選任過程
 おわりに

補論一 院室制度の展開
 はじめに
 第一節 院室授与のあり方
 第二節 延暦寺における常院室
 第三節 院室授与の諸相
 おわりに

第二章 近世延暦寺財政の特質
 はじめに
 第一節 近世中期の財政状況
 第二節 近世後期の財政状況
 おわりに

第三章 明治維新期における天台宗と延暦寺
 はじめに
 第一節 日吉社における廃仏毀釈
 第二節 三御門室による天台宗管領
 第三節 三執行代に対する院室授与
 第四節 諸国天台宗寺院の再編成
 第五節 管領正庁の設置と教導職の任命
 おわりに

補論二 西塔正観院灌室の形成と展開
 はじめに
 第一節 元禄期の成菩提院灌室と西塔
 第二節 正観院の成菩提院兼帯
 第三節 山門五箇灌室と正観院との争論
 おわりに


第二編 地域における教団組織の構造

第一章 播磨国における寺院序列の展開
 はじめに
 第一節 享保期における争論
 第二節 東照宮万部法会廻状一件と法会の実態
 おわりに

第二章 出雲国における寺院序列の展開
 はじめに
 第一節 出雲国一国法会座次争論一件
 第二節 瑞雲寺国色衣争論一件
 おわりに

第三章 郷鎮守神宮寺の存在形態
 はじめに
 第一節 丹波亀山城下町の成立と矢田八幡宮
 第二節 氏子と大智院の山林利用
 第三節 亀山藩・鶏足院による大智院への支配
 おわりに

終 章 近世仏教教団組織論の総合化を目指して
 第一節 総括
 第二節 課題と展望

あとがき
索  引

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