新刊チラシ(2025年刊行分) - 2025.09.01
中世日本の外交と禅宗 (OD版)
外交使節として実際に渡海し通交貿易を担った禅僧を、「門派」の視角から考証。対外交流の拠点であった博多や堺で展開する禅宗勢力の変遷を視野に入れ、その特徴を追究。
彼らを活用せざるをえない室町幕府の外交姿勢にもふれ、当該期の国際交流のあり方と禅宗勢力の実態を解き明かす。
第一部 室町幕府の外交と禅宗
第一章 室町幕府の日明貿易と禅宗勢力―堺における東福寺聖一派と取龍首座―
第二章 室町幕府の外交と夢窓派華蔵門派―「日本国王使」の外交僧をめぐって―
第三章 臨済宗大応派の動向と室町幕府の外交姿勢―京都の宗金と博多の宗金をめぐって―
第二部 地域権力の外交と禅宗
第一章 大内氏の外交と博多聖福寺
第二章 大内氏の外交と東福寺聖一派寺院―博多承天寺・長府長福寺・赤間関永福寺―
第三章 地域権力の外交文書起草と禅僧
第四章 大内氏の日明貿易と堺
第三部 中世末期の外交と禅僧
第一章 日琉間交流と禅僧―大徳寺派禅僧の語録史料を手がかりとして―
第二章 中世後期の臨済宗幻住派と対外交流
結語