大学・公共図書館の皆様へ 機関用電子書籍の御案内 - 2025.08.21
こわばる身体がほどけるとき
西田幾多郎『善の研究』を読み直す
現代社会での自己中心性〈我執〉がもたらす身体の「こわばり」は大きな問題だったが、さらに今回の感染症の流行で、自己他者いずれにおいても管理・統御・監視による身体の「こわばり」が大きな関心ごとにならざるを得なくなってきた。
このように、日々、生きづらくなっていく身体をどのように「ほどいて」ゆるめていくか。西田哲学をベースに、自己と他者、そして社会との関係、そこでの身体の在り方などを徹底的に考え抜くことによって困難な時代の出口を探していく。
第1章 現代の身体
第2章 『善の研究』の「経験」と身体
第3章 後期西田哲学の「制作」と身体
第4章 苦しみを苦しむことまで楽しんで息する身体-こわばる身体がほどけるとき
終章 身体の生きづらさをほどいて生きる