『比叡山延暦寺僧墓総覧 全3巻』チラシを作成しました。 - 2025.09.02
人間・西田幾多郎
未完の哲学
しかしその向こうには、はつらつとした、あるいは苦悩に沈む一人の人間の姿があった。
西田の著作や日記、書簡、同時代人たちの記録をはじめ、膨大な資料を繙くことで、真理を求めて歩みつづけた哲学者の素顔をいきいきと描きだす。
残された言葉の一つひとつに豊かな広がりを与える決定的評伝。
第一章 「頂天立地自由人」――誕生から大学入学まで
第二章 東京大学で学ぶ
第三章 研究者への道――金沢・山口・東京
II 「私の考を論理化する端緒を得た」――「純粋経験」と「場所」
第四章 『善の研究』の誕生
第五章 京都大学の教員として
第六章 『善の研究』を超えて――思索の発展
第七章 「場所」の思想と悲哀の人生
III 「心身の軽きを覚ゆ」――「自己」から「世界」へ
第八章 「歴史」と「世界」の問題
第九章 一私人として――退職後の生活
IV 「世界がレアールになつた」――東洋と西洋のはざまで
第一〇章 時代のなかに立つ西田幾多郎
第一一章 晩年の思索
第一二章 流動する思索の終焉