西田哲学とその彼岸

時間論の二つの可能性

著者 重久 俊夫
出版社 晃洋書房
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
出版年月日 2020/08/30
ISBN 9784771033849
判型・ページ数 4-6・271ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり

西田幾多郎は合理的に理解可能な一つの「世界」を描いた。
「永遠の今の自己限定」に帰着するその全貌を解読する。
そしてそこから、西田哲学が封印したもう一つの時間論が浮上する。
時間が流れるとはどういうことか。時間は本当に流れているのか。新しい西田哲学を解釈する試み。

まえがき
第一部 西田哲学を解読する
第一章 西田哲学は汎神論か
一 はじめに
二 『善の研究』――世界観の基本構造
三 『哲学概論』
四 「デカルト哲学について」および「場所的論理と宗教的世界観」
五 結論
第二章 すべての経験は純粋経験である
一 はじめに
二 証明1――「神」からの証明
三 証明2――意識現象の本質からの証明
四 証明3――意識内容からの証明
五 結論――純粋経験概念の意義
第三章 主観と客観の迷宮
一 はじめに
二 「主観・客観」概念の多義性と唯心論
三 絶対者と唯心論
四 永遠の今の自己限定
五 絶対の他の結合
六 結論
第四章 創造的世界と「主体性」の問題
一 はじめに
二 絶対者1――一般者の自己限定と絶対自由意志
三 絶対者2――一般者の自己限定と個物間の相互限定
四 永遠の今の自己限定1――世界としての個物
五 永遠の今の自己限定2――イデア的世界
六 行為的直観1――唯心論と「主観・客観」関係
七 行為的直観2――「永遠の今の自己限定」との融合
八 結論
第五章 歴史的世界の時間と物理的世界の時間
一 はじめに
二 歴史的世界と物理的世界
三 時制と前後関係
四 結論
第六章 西田哲学と宗教
一 はじめに
二 哲学的世界観としての絶対者思想
三 第一の論点――知的宗教と情意的宗教
四 第二の論点――知的宗教と情意的宗教
五 第三の論点――対象論理と弁証法論理
六 結論
第七章 総括と展望
――汎神論をめぐる思想史的スケッチ
一 はじめに
二 純粋資料
三 汎神論と「永遠の今」
四 思想史における汎神論の展開
五 純粋資料と現象世界との関係
六 「矛盾の論理」再考
第二部 西田哲学の彼岸へ
第八章 インド仏教における時間非在論
――ナーガールジュナの世界
一 はじめに
二 不生不滅の縁起
三 時間非在論証
四 アートマンの否定
第九章 時間幻想
――インド仏教との共鳴
一 はじめに――課題の設定
二 予備考察(1)――意識現象の考察
三 予備考察⑵――外的世界の考察
四 展開⑴――時間と自我の考察
五 展開⑵――幻想の考察
六 展開⑶――永遠と無常の考察
七 おわりに――論理の妥当性の問題


 第一〇章 仮想世界の起ち上がり
――〈日常〉と〈科学〉の現象学
一 はじめに
二 最初の諸仮定
三 日常的世界の生成
四 科学的世界観への発展
五 おわりに――三つの「世界」
あとがき
参考文献

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