西田幾多郎の哲学【岩波新書 新赤版1929】

物の真実に行く道

著者 小坂 国継
出版社 岩波書店
ジャンル 哲学・思想
シリーズ 岩波新書 新赤版
出版年月日 2022/05/20
ISBN 9784004319290
判型・ページ数 新書・202ページ
定価 本体840円+税
在庫 在庫あり
難解とされる西田幾多郎の思想の本質は、「自覚」の哲学である。
この見地から、初期から晩期までの独自の様々な鍵概念「純粋経験」「自覚」「絶対無の場所」「絶対矛盾的自己同一」に沿って、「悪戦苦闘のドキュメント」と評された西田の思索の内的運動と展開の軌跡を明確に解読する。
西田哲学への最良の道案内。
序論 自覚の哲学としての西田哲学
 1 直覚的自覚――(自己を)見る
 2 意識的自覚――自己が自己を見る
 3 場所的自覚――自己が自己に於て自己を見る ほか

第一章 純粋経験――真実在の世界
 1 純粋経験は真正の自己である
 2 マッハやジェームズの純粋経験説との異同
 3 根源的統一力とは何か ほか

第二章 自覚――見るものと見られるもの
 1 自覚の概念
 2 事行と自覚
 3 論理的体系について ほか

第三章 場所――包むものと包まれるもの
 1 絶対自由意志から絶対無の場所へ
 2 述語的論理主義とは何か
 3 絶対無の場所 ほか

第四章 絶対無の自覚――宗教的境位
 1 場所から一般者へ
 2 一般者の諸体系
 3 絶対無の自覚とは何か ほか

第五章 絶対矛盾的自己同一――自己の自覚から世界の自覚へ
 1 弁証法的世界
 2 絶対矛盾的自己同一とは何か
 3 場所的弁証法 ほか

第六章 逆対応――自己と超越者
 1 逆対応の論理とは何か
 2 絶対矛盾的自己同一と逆対応
 3 逆対応と平常底との関係 ほか

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