話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
絶対無の思索へ
コンテクストの中の西田・田辺哲学
西洋哲学の伝統のみならず、当時最新の現象学の潮流とも対峙し、それらとは異なる論理で独自に思索した西田幾多郎と田辺元。絶対無、直観や経験、場所や時間といった主題群をめぐって二人の哲学者は何を共有し、どうすれ違ったのか。フッサール、ハイデガー、九鬼との関係も視野に収め、争点となった哲学的問題の数々を、固有の文脈のなかで丁寧に解きほぐす。全10章・補論3章の最新読解。
第一章 西田の場所の思想における叡智的なるもの
第二章 西田哲学とフッサールの現象学
第三章 西田とショーペンハウアー──美のイデアをめぐって
第四章 行為的直観とムーセの時空構造──西田の無の自覚的限定の立場から
第五章 永遠の今──西田幾多郎と九鬼周造
第六章 存在の悲哀と無の慈しみ──自覚的経験から見た根本気分
第七章 ハイデガーと日本の哲学──西田のハイデガー批判
第八章 初期田辺の反省理論──西田批判の背景にあるもの
第九章 中期田辺の根本洞察──絶対弁証法の成立
第一〇章 田辺の後期哲学における歴史主義
第二章 西田哲学とフッサールの現象学
第三章 西田とショーペンハウアー──美のイデアをめぐって
第四章 行為的直観とムーセの時空構造──西田の無の自覚的限定の立場から
第五章 永遠の今──西田幾多郎と九鬼周造
第六章 存在の悲哀と無の慈しみ──自覚的経験から見た根本気分
第七章 ハイデガーと日本の哲学──西田のハイデガー批判
第八章 初期田辺の反省理論──西田批判の背景にあるもの
第九章 中期田辺の根本洞察──絶対弁証法の成立
第一〇章 田辺の後期哲学における歴史主義