宋版一切経(福州版)調査提要

本源寺蔵の調査を通して

著者 福州版一切経調査研究会
出版社 勉誠出版
ジャンル 歴史・資料 > 資料
出版年月日 2022/03/15
ISBN 9784585310105
判型・ページ数 A5・288ページ
定価 本体6,500円+税
在庫 在庫あり
東アジアの仏教伝播、そして、木版印刷の文化伝播を考える上で、各地に襲蔵される「宋版一切経」は避けては通ることのできない重要な文化遺産である。
近年、書誌学的・目録学的研究の進展を見せる「宋版一切経」の中でも「福州版」について、実際の調査の中から得られた、特徴的な装訂・版式、補刻の様相や印記等に関する知見を提示。
さらには、関連論文、附録を収載した、初めての「福州版一切経」調査ハンドブック。
宋版一切経(福州版)調査提要
 はじめに
  大蔵経調査の必要性
 一 印刷漢文大蔵経の簡紹・説明と福州版大蔵経の問題点
 二 福州版大蔵経―『東禅寺版(一切経)』『開元寺版(一切経)』
 三 調査―その現場と調査など
 四 書物としての宋版一切経―書物各部の名称・版式としての名称など
  A 福州版の装訂について
  B 調書項目の解説と記入の実例・注意点
    ① 千字文函番号と函収納の順序―調書余白の利用
    ② 調査年月日と調査者名の記入
    ③ 〔帙〕表紙―⑤ 寸法と併せて
    ④ 「外題」
    ⑥ 存 「完存・欠(前・途中・後)断簡・殆ど損傷」
    ⑦ 刊・写
    ⑧ 見返し:共紙・その他
    ⑨ 印記
    ⑩ 題記―巻首尾の題記・版心などの施財刊語など
    ⑪ 内題
    ⑫ 版心 附、印造記―板数・面数・界高・版心(柱)位置を併せて
    ⑬ 尾題―刊行(場)列位・(尾題記)
    ⑭ 印面
 五 応用篇
  A 面数と厚さ―五面一紙混入のことなど―
  B 題記・入れ木(埋め木)
  C 混合帖など

論 考
 宋版大蔵経と女性刻工 野沢佳美
 書陵部蔵福州版一切経の本文欠落巻について 中村一紀
 宋版一切経補刻葉に見える「下州千葉寺了行」の周辺 牧野和夫

附 録
 題記一覧―本源寺蔵を軸に―
 主要参考文献一覧(福州版一切経関連に限る)

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