秘められた神々 

日本神話のもうひとつの世界

著者 平藤 喜久子
古川 順弘
出版社 エムディエヌコーポレーション
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2022/10/01
ISBN 9784295204237
判型・ページ数 A5・255ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 品切れ・重版未定
『古事記』『日本書紀』の神話には、アマテラス、スサノオといった誰もが知る有名神が登場し、現代の日本人にはすっかり馴染み深いものになっている。
しかし、国家的な権威のもとに編纂された記紀神話はしょせん官製であって、その背後に長大な前史、あまたの異伝、庶民の素朴な信仰がある。
本書では、このような視点のもと、記紀神話からは漏れた神々、記紀神話での存在感は薄いが重要な神々、あるいは神仏習合や新たな信仰の影響を受けて発生した謎めく神々、一時は熱心に信仰された流行神など、総じて言えば、オーソドックスな神統譜からは外れた「異端の神々」に着目する。
第1章 記紀神話にうごめく謎の神々
 オオヒルメ―アマテラスに先駆ける謎の太陽神
 ヒルコ―流し棄てられた太陽の御子 ほか

第2章 記紀には出てこない謎の古代神
 宮中八神―皇室を守護してきたムスヒの神々
 セオリツヒメ―祝詞に刻印された祓の女神 ほか

第3章 怨霊と神仏習合が生んだ異形神
 天満天神―王朝を翻弄した菅原道真の幻影
 平将門―首都を惑わしつづける東国一の怨霊 ほか

第4章 近代日本を揺るがした偽書と新宗教の神々
 『ホツマツタエ』とアマテル大神―神代文字と和歌で綴られた神話
 天理教と天理王命―神人たちが取り次いだ親神の言葉 ほか

第5章 知られざる謎の民俗神
 天道―対馬の古俗に息づく「太陽神の御子」
 弥勒―民衆救済神としてのミロク ほか

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