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宮沢賢治の仏教思想

信仰・理想・家族

一連の作品群から賢治の仏教思想とそのバックボーンを解明するとともに、近代の中で悩み続ける「人間・宮沢賢治」の本質を抉り出す。

著者 牧野 静
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
出版年月日 2023/12/15
ISBN 9784831855817
判型・ページ数 4-6・250ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
他者との交錯のさま、そしてそれらを通じて紡がれた一連の作品群から、賢治の仏教思想とそのバックボーンを解明。近代の中で悩み続ける「人間・宮沢賢治」の本質を抉り出す。
序 章 研究の射程と方法
第一節 宮沢賢治という現象
第二節 受容史とその問題点
第三節 研究の意義と考察の手順

第一章 宮沢賢治の改宗と父・政次郎

第一節 田中智学の真宗批判とその影響
第二節 政次郎の信仰
第三節 『ビヂテリアン大祭』における「「本願寺派」の門徒」


第二章 宮沢トシの信仰―「我等と衆生と皆俱に」―

第一節 トシとその苦悩
第二節 トシと真宗
第三節 トシと「自省録」
第四節 トシと当時の女性観


第三章 トシをめぐる追善

第一節 トシの死と『妙行正軌』
第二節 『法華経』による追善
第三節 トシの行方
第四節 〔手紙四〕と〔手紙二〕


第四章 玄米四合の理想―森鷗外、そして母・イチ―

第一節 食の変容と栄養学─諭吉の肉、鷗外の米―
第二節 リシャールと智学─西洋の肉食、東洋の菜食―


第五章 宮沢賢治の菜食主義―田中智学との比較から―

第一節 賢治と輪廻と殺生の忌避
第二節 智学と賢治─肉食と菜食―
第三節 「食の霊化」と「物質の超越」


第六章 関東大震災と『銀河鉄道の夜』

第一節 信仰と創作
第二節 信仰と死者の追善
第三節 関東大震災と賢治


第七章 『銀河鉄道の夜』における他者

第一節 教化の否定と保阪嘉内
第二節 殺生戒を犯す者としての鳥捕り
第三節 信仰の異なる他者としての家庭教師の青年たち
第四節 ジョバンニの切符と賢治の信仰


第八章 賢治童話における自己犠牲―グスコンブドリからグスコーブドリへ―

第一節 創作上の自己犠牲
第二節 『グスコンブドリの伝記』から『グスコーブドリの伝記』へ


補 章 恋する賢治―受容史の中の宮沢賢治―

第一節 幻の恋人探し
第二節 映像の中の賢治─ヤス、または嘉内―
第三節 「恋と病熱」─米津玄師における宮沢賢治―
むすびにかえて

終 章
本書総括
今後の展望

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