法藏館書店ニュース - 2024.06.28
良寛 その仏道
子どもらと戯れ、市井の人びとと交わり、自らを「大愚」と称して和歌、漢詩、書道に傑出した作品を残した稀代の禅僧。しかしそうした生き方の根本には、仏道への真摯な取り組みがあった。禅思想、『法華経』解釈、浄土教思想、空海への近接……。良寛の多彩で深淵な思想に、現代を代表する仏教研究者が挑む画期的な良寛論。
第二章 良寛の出家と修行Ⅱ―行脚への出立から帰郷まで
第三章 良寛の仏道と生活―五合庵以後の生活の状況
第四章 良寛の詩境・禅境―良寛の漢詩と禅の背景
第五章 良寛の『法華経』観Ⅰ―『法華経』と道元・良寛
第六章 良寛の『法華経』観Ⅱ―『法華讃』における道元の影響
第七章 良寛の『法華経』観Ⅲ―『法華讃』に見る良寛の禅思想
第八章 良寛の浄土教―良寛の浄土思想とその特質
第九章 良寛と密教―良寛と空海との関係を探る