奈良朝仏教史攷

正倉院文書、とくに写経関係文書の緻密な整理・検討から、経論疏類の奉請や貸借、学僧の動向などを探り、華厳教学の重要性を解明。

著者 山本 幸男
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2015/11/30
ISBN 9784831862280
判型・ページ数 A5・511ページ
定価 本体11,000円+税
在庫 在庫あり
正倉院文書、とくに写経関係文書の緻密な整理・検討から、経論疏類の奉請や貸借、学僧の動向などを探り、奈良時代の仏教における華厳教学の重要性を明らかにした労作。
凡例
序章 本書の構成と梗概

I 『華厳経』と学僧
第一章 天平十二年の『華厳経』講説 金鐘寺・元興寺・大安寺をめぐる人々
第二章 『華厳経』講説を支えた学僧たち 正倉院文書からみた天平十六年の様相
第三章 東大寺華厳宗の教学と実践 天平勝宝三年の「章疏目録」を通して
付論 華厳宗関係章疏目録 勝宝録・円超録を中心に
第四章 慈訓と内裏 「花厳講師」の役割をめぐって

Ⅱ 政治と仏教
第五章 天平宝字二年の『金剛般若経』書写 入唐廻使と唐風政策の様相
第六章 孝謙太上天皇と道鏡 正倉院文書からみた政柄分担宣言期の仏事行為
付論2 法華寺と内裏 孝謙太上天皇の居所をめぐって
第七章 早良親王と淡海三船 奈良末期の大安寺をめぐる人々

Ⅲ 信仰と写経
第八章 文室浄三の無勝浄土信仰 「沙門釈浄三菩薩伝」と「仏足石記」を通して
第九章 道セン・鑑真と淡海三船 阿弥陀浄土信仰の内実をめぐって
第十章 石上宅嗣と『維摩経』 仏教、老荘思想との交渉
第十一章 玄昉将来経典と「五月一日経」の書写

あとがき
索引

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