倶舎論の研究 【名著復刊】界・根品

界・根品

本書は研究論文と本文との訳註の二篇にわけ、界・根品からアビダルマ思想についての展開過程を追究して未開拓の分野を解明している。

著者 櫻部 建
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 各シリーズ > 名著復刊
出版年月日 2011/06/20
ISBN 9784831865199
判型・ページ数 A5・438ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
本書は研究論文と本文との訳註の二篇にわけ、界・根品からアビダルマ思想についての展開過程を追究して未開拓の分野を解明している。文部省助成による著者永年の労作である。
第一部 序説
 
 第一章 阿毘達磨倶舎論の背景
  第一節 アビダルマの起原
   1 アビダルマという語の原義
    問題の所存 abhi-dharma=「法について」abhi-dharma=「すぐれた法」いずれが原義か 伝統的解釈
   2 アビダルマの原形態
    abhidharmakathaとmatrka パーリmatikaとabhidharma結論
  第二節 阿含の中のアビダルマ
   1 阿含経典の特性
    阿含と原初の仏教 伝承と集成
   2 現存阿含経典に見えるアビダルマ的傾向
    法数によるまとめ 相応(samyukta,samyutta)によるまとめ 分別・広釈 総括
   3 有部の阿含と有部のアビダルマ
    問題の所在 シャマタデーヴァ註所引の経
  第三節 有部諸論書の位置づけ
   1 概観
    三つの発展段階 発智・六足
   2 第一期の論書
    集異門論と法蘊論の検討
   3 第二期の論書
    概観 識身論・界身論・施設論 品類論 発智論・尊婆須密菩薩所集論 大毘婆沙論・ビ婆沙論阿毘曇甘露味論
   4 心論以後
    阿毘曇心論における七品の組織 倶舎論などにおけるその継承
   5 総括

 第二章倶舎論界・根品の内容
  第一節 界・根品の構成
   1 概観
   2 「法の理論」の中の論点
  第二節 「法の理論」とその諸問題
   1 五位
    五位の語 五位と五蘊、五位と三科 五位説と有部の「法の理論」
   2 七十五法
    法の語義 法の定数 七十五法説確立の過程 七十五法各説
   3 色法
    四大種と所造 五根・五境・無表色 極微
   4 諸法の倶生
    総説 色法の倶生 心と心所との倶生 有為法と心不相応行法との倶生
   5 三世実有と刹那滅
    三世実有説とその理論的根拠 刹那滅 因果性 無所縁心の否定
   6 四縁六因五果
    四縁 六因 五果
   7 諸門分別
  第三節 残余の問題
   1 二十二根
    阿含の中の二十二根 根の義 法の理論の大系の中での二十二根説
   2 その他
    総序の部分 諸心相生の論議

第二部 (本文訳註)

凡例
目次
本文
 諸本頁数対照
 語彙

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