2024年10月書店売上 - 2024.11.01
遺跡から「聖地」へ
グローバル化を生きる仏教聖地
生活者の大半が非仏教徒であるインド・ブッダガヤを舞台に、グローバル化の波に巻き込まれつつ、仏教最大の聖地として蘇るプロセスを解明。
序 章
一 問題の所在
二 インド・ビハール州・ガヤ県・ブッダガヤの地域的概要
二―一 ブッダガヤの「仏教聖地」としての由来
二―二 ブッダガヤの地理的概要
三 ブッダガヤをめぐる先行研究とその課題
三―一 インドにおける仏教遺跡への関心
三―二 憧憬の地「仏教聖地」への関心
三―三 「仏教聖地」における社会を論じる研究
第一章 先行研究の検討
一 聖地論・巡礼論とその課題
一―一 「聖地」をめぐる研究の諸相
一―二 「巡礼」研究にみる「聖地」
一―三 「聖地」の特徴に注目する研究の傾向
二 「聖地」の「場所」研究としての位置づけ
二―一 「場所」をめぐる研究動向
二―二 「場所」をめぐる実証研究
二―三 「場所」形成の視点とその課題
三 「聖地」をいかに捉えるか?
第二章 忘れられた「仏教聖地」の蘇生
一 はじめに
二 姿を消す仏教と忘れられた「仏教聖地」――インドにおける仏教の盛衰
二―一 インドにおける仏教の繁栄
二―二 衰退する仏教――遺棄される「仏教聖地」
三 目覚める「仏教聖地」――十七―十九世紀
三―一 イギリスのインド統治と「仏教」をめぐる諸研究
三―二 可視化される歴史――英領期における考古学的発見
四 呼び覚まされる「仏教聖地」――十九世紀末から二十世紀初頭
四―一 大塔返還を求める仏教徒――宗教的意味を獲得する遺跡
四―二 ヒンドゥー社会に埋め込まれた仏教遺跡
第三章 「仏教聖地」における宗教的空間の再構築
一 はじめに
二 グローバル化する場所――「仏教最大の聖地」としてのブッダガヤの現在
二―一 「仏教の地」に対する内外の関心
二―二 「仏教世界」を結び付けるブッダガヤ
三 「仏教聖地」空間の形成――仏教徒の祈りが捧げられる場所へ
三―一 遺跡周囲で行われる仏教儀礼の起源と展開
四 「仏教聖地」空間の拡大――歴史的遺跡周辺に展開する各国仏教寺院
四―一 ブッダガヤにおける外国寺院の分布とその増加
五 ブッダガヤの仏教化のターニングポイント
五―一 「仏教聖地」の再建を促した力とは何か
五―二 新生インド政府の国家的戦略
第四章 「聖地」再建の舞台――「仏教聖地」の多元的現実
一 はじめに
二 「仏教聖地」というブッダガヤの社会的現実
二―一 「仏教化」の抑止力としてのマハント支配
二―二 「仏教化」の展開とマハント支配体制
三 ローカル社会に浸透する「仏教化」
三―一 ブッダガヤにおける仏教改宗――ミヤビガ集落/マスティプール集落
三―二 仏教改宗の社会構造的条件
三―三 仏教改宗に伴う集落の変化
四 「仏教化」と歴史的遺跡周辺で進む「観光地化」
四―一 観光地化する「仏教聖地」――「仏教聖地」に定着する観光業
四―二 「観光地化」の展開
五 重層化する「仏教聖地」の場所
五―一 他宗教を排除しない形での仏教化
五―二 「仏教聖地」におけるヒンドゥー教
五―三 ヒンドゥー教の宗教的空間の拡大
五―四 イスラーム教の宗教的空間の拡大
五―五 他宗教の宗教的活動への影響
第五章 問い直される「仏教聖地」――「仏教聖地」は誰のものか?
一 はじめに
二 大塔管理に内在する葛藤――制度的「多様性の統一」の実際
二―一 ブッダガヤにおける寺院管理体制とその特殊性
二―二 両宗教の寺院管理体制の成立過程――制度的「多様性の統一」
二―三 寺院管理体制の「多様性の統一」の実際
三 大塔とその管理をめぐる緊張――制度的「多様性の統一」とその今日的困難
三―一 寺院管理をめぐる不協和音
三―二 寺院管理をめぐる意見の多様性――ヒンドゥー教徒の立場
四 「仏教聖地」の場所の再編と抵抗――もう一つの「多様性の統一」
四―一 世界遺産登録に伴い顕在化する開発問題
四―二 世界遺産登録と顕在化する住民運動
終 章
一 ブッダガヤにおける「仏教聖地」再建とその内実
一―一 ブッダガヤにおける「仏教聖地」再建をめぐるメカニズム
一―二 ブッダガヤから「ブッダガヤ」へ
初出一覧
参考文献
謝 辞
一 問題の所在
二 インド・ビハール州・ガヤ県・ブッダガヤの地域的概要
二―一 ブッダガヤの「仏教聖地」としての由来
二―二 ブッダガヤの地理的概要
三 ブッダガヤをめぐる先行研究とその課題
三―一 インドにおける仏教遺跡への関心
三―二 憧憬の地「仏教聖地」への関心
三―三 「仏教聖地」における社会を論じる研究
第一章 先行研究の検討
一 聖地論・巡礼論とその課題
一―一 「聖地」をめぐる研究の諸相
一―二 「巡礼」研究にみる「聖地」
一―三 「聖地」の特徴に注目する研究の傾向
二 「聖地」の「場所」研究としての位置づけ
二―一 「場所」をめぐる研究動向
二―二 「場所」をめぐる実証研究
二―三 「場所」形成の視点とその課題
三 「聖地」をいかに捉えるか?
第二章 忘れられた「仏教聖地」の蘇生
一 はじめに
二 姿を消す仏教と忘れられた「仏教聖地」――インドにおける仏教の盛衰
二―一 インドにおける仏教の繁栄
二―二 衰退する仏教――遺棄される「仏教聖地」
三 目覚める「仏教聖地」――十七―十九世紀
三―一 イギリスのインド統治と「仏教」をめぐる諸研究
三―二 可視化される歴史――英領期における考古学的発見
四 呼び覚まされる「仏教聖地」――十九世紀末から二十世紀初頭
四―一 大塔返還を求める仏教徒――宗教的意味を獲得する遺跡
四―二 ヒンドゥー社会に埋め込まれた仏教遺跡
第三章 「仏教聖地」における宗教的空間の再構築
一 はじめに
二 グローバル化する場所――「仏教最大の聖地」としてのブッダガヤの現在
二―一 「仏教の地」に対する内外の関心
二―二 「仏教世界」を結び付けるブッダガヤ
三 「仏教聖地」空間の形成――仏教徒の祈りが捧げられる場所へ
三―一 遺跡周囲で行われる仏教儀礼の起源と展開
四 「仏教聖地」空間の拡大――歴史的遺跡周辺に展開する各国仏教寺院
四―一 ブッダガヤにおける外国寺院の分布とその増加
五 ブッダガヤの仏教化のターニングポイント
五―一 「仏教聖地」の再建を促した力とは何か
五―二 新生インド政府の国家的戦略
第四章 「聖地」再建の舞台――「仏教聖地」の多元的現実
一 はじめに
二 「仏教聖地」というブッダガヤの社会的現実
二―一 「仏教化」の抑止力としてのマハント支配
二―二 「仏教化」の展開とマハント支配体制
三 ローカル社会に浸透する「仏教化」
三―一 ブッダガヤにおける仏教改宗――ミヤビガ集落/マスティプール集落
三―二 仏教改宗の社会構造的条件
三―三 仏教改宗に伴う集落の変化
四 「仏教化」と歴史的遺跡周辺で進む「観光地化」
四―一 観光地化する「仏教聖地」――「仏教聖地」に定着する観光業
四―二 「観光地化」の展開
五 重層化する「仏教聖地」の場所
五―一 他宗教を排除しない形での仏教化
五―二 「仏教聖地」におけるヒンドゥー教
五―三 ヒンドゥー教の宗教的空間の拡大
五―四 イスラーム教の宗教的空間の拡大
五―五 他宗教の宗教的活動への影響
第五章 問い直される「仏教聖地」――「仏教聖地」は誰のものか?
一 はじめに
二 大塔管理に内在する葛藤――制度的「多様性の統一」の実際
二―一 ブッダガヤにおける寺院管理体制とその特殊性
二―二 両宗教の寺院管理体制の成立過程――制度的「多様性の統一」
二―三 寺院管理体制の「多様性の統一」の実際
三 大塔とその管理をめぐる緊張――制度的「多様性の統一」とその今日的困難
三―一 寺院管理をめぐる不協和音
三―二 寺院管理をめぐる意見の多様性――ヒンドゥー教徒の立場
四 「仏教聖地」の場所の再編と抵抗――もう一つの「多様性の統一」
四―一 世界遺産登録に伴い顕在化する開発問題
四―二 世界遺産登録と顕在化する住民運動
終 章
一 ブッダガヤにおける「仏教聖地」再建とその内実
一―一 ブッダガヤにおける「仏教聖地」再建をめぐるメカニズム
一―二 ブッダガヤから「ブッダガヤ」へ
初出一覧
参考文献
謝 辞