人は「死後の世界」をどう考えてきたか

著者 中村 圭志
出版社 KADOKAWA
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2018/03/22
ISBN 9784044003494
判型・ページ数 4-6・383ページ
定価 本体1,800円+税
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文学や神話、諸宗教の死の教えなどを引きながら、人がどのように「死後の世界」を捉えてきたのかを読みとく。
輪廻、冥界、天国、地獄、終末思想など、古来語られてきた概念から、臨死体験言説、ニューエイジ、ファンタジーの中の死生観など、宗教の権威が薄くなった近現代の来世観までをていねいに紐解いていく。また、「一人称の死」(自分の死)、「二人称の死」(親しい者の死の悼みや供養)、「三人称の死」(人類は死にどう対処してきたか)という視座からも「死生観」に迫る。
はじめに~いつも曖昧であった「死後の世界」

第1章 古代ギリシャ・ローマの冥界
 1 『オデュッセイアー』の淡く哀しい冥界
 2 『アエネーイス』の奈落・楽園・転生
 3 愛と生の勝利―死んだ妻を訪ねるオルペウスとイザナギ
第2章 古代オリエントの死後と終末の世界
 1 エジプト宗教の「死者の書」と審判
 2 ゾロアスター教の善悪二元論と終末
 3 古代ユダヤ教の陰府と終末
第3章 キリスト教における地獄・煉獄・天国の完成
 1 新約聖書の終末論―パウロ書簡、「ヨハネの黙示録」
 2 自己増殖する地獄―「ニコデモ福音書」「パウロの黙示録」
 3 中世末期における煉獄の誕生―ダンテ『神曲』
第4章 インドの輪転生と解脱のロジック
 1 ヒンドゥー教の輪廻と解脱―ウパニシャッドの二道説
 2 釈迦の悟りと輪廻と地獄―初期仏典
 3 六道輪廻の世界―源信『往生要集』
第5章 大乗仏教と東アジアの来世観――極楽往生から幽冥界まで
 1 仏教の楽園信仰―阿弥陀の極楽浄土
 2 インド神話の受容と解体―親鸞、白隠、賢治
 3 東アジアの他界と来世―儒教、道教、神道
第6章 現代へ――来世観の解体と多様化
 1 宗教改革からニューエイジまで
 2 臨死体験と死生観―死を人称的に語る
 3 死の語りの注目点―四つのファンタジーから

おわりに~死と死後について語るために

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