日本の癩対策の誤りと「名誉回復」 今、改めてハンセン病対策を考える

世界人権問題叢書 100

著者 成田 稔
出版社 明石書店
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2017/09/15
ISBN 9784750345697
判型・ページ数 4-6・230ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 お取り寄せ
国立療養所多磨全生園の園長として、日本の癩(らい)病=ハンセン病治療に長年携わった著者が、「隔離」を継続した日本の癩(らい)対策の誤りの根源をあらためて振り返り、何を病もうと人は人という道理を元に、差別や偏見の克服、そして名誉回復とは何かを問う。
まえがき

はじめに

一 日本における癩の流行と消長

二 二〇世紀日本における癩、らい、ハンセン病への一般的な認識の移り変わり
 二-一 癩をめぐって
 二-二 ハンセン病の年間新発生患者数ゼロの真実
 二-三 ハンセン病の現状と憲法

三 日本の癩(らい)対策の根源的なあやまり

四 日本の癩(らい)対策の無為な継続
 四-一 日本の癩(らい)対策には「隔離が最善」との安易な受容
 四-二 「癩予防ニ関スル件」の制定、疎かにされた「患者は人」の倫理
 四-三 惰性的かつ無定見な隔離の継続
 四-四 光田は癩(らい)の権威か
 四-五 光田を支えた権力構造

五 日本の癩(らい)対策 その過ちの責任を問う
 五-一 日本の癩(らい)対策についての私たち個人の責任
 五-二 癩(らい)に対する偏見・差別の血族的な拡がりについての責任
 五-三 一般的な社会はハンセン病についていかに無知か

六 一般社会におけるハンセン病への関心

七 ハンセン病の社会啓発
 七-一 不治の癩の社会啓発
 七-二 可治のらいの社会啓発
 七-三 普通の病気ハンセン病の社会啓発

八 名誉回復とは何か

九 日本の癩(らい)対策の歴史に類似する他の医療領域について

一〇 癩(らい)と知覚麻痺疎かにされた見えないものを診ること

一一 日本の癩(らい)対策の後半にかかわった私自身を考える

おわりに

付録
 一 日本の癩(らい)対策についての史実を資料館常設展示のいくつかに重ねる
 二 墓守であれ

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