聖徳太子 本当は何がすごいのか

著者 田中 英道
出版社 育鵬社
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2017/07/10
ISBN 9784594077600
判型・ページ数 4-6・207ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 品切れ・重版未定
本書では、著者の専門である美術史上の決定的な事実を最大の論拠として、その他、史学・考古学などの様々な論拠とともに、「聖徳太子不在説」を論破する。同時に、十七条憲法や冠位十二階を定め、中国との対等の外交を展開し、「和の精神」を唱え、神仏習合を図るなど、その後の日本人の基本形をつくり出したともいえる聖徳太子の意義について、易しく詳しく解説する。
聖徳太子でなければならない―まえがきにかえて

第一章 いまなぜ「聖徳太子」なのか
 新しい国づくりに指導的な役割を果たした聖徳太子
 なぜ「厩戸王(聖徳太子)」という表記が生まれたのか
 聖徳太子不在論の背景にある日本への不信感
 戦後の聖徳太子否定論の元祖となった津田左右吉氏
 十七条憲法と教育勅語を結びつける大山誠一氏の聖徳太子捏造論
  ほか

第二章 聖徳太子は実在した
 聖徳太子の実在を示す決定的な発見
 聖徳太子の発案ではじまった「天王寺舞楽」
 秦河勝と聖徳太子の密接な関係を示す広隆寺の弥勒菩薩像
 聖徳太子への経緯を裏づける釈迦三尊像の銘文
 金堂の薬師如来像は釈迦如来としてつくられたのではないか
  ほか

第三章 世界史の中で見た聖徳太子
 「和を以て尊しと為す」に聖徳太子がこめた意味
 「和」を「やわらぎ」と読んだ当時の人たち
 神道共同体の中に仏教という個人宗教をいかに折り合わせるか
 仏教に人生の生き方を学ぶ
 キリスト教にまさるとも劣らぬ十七条憲法の人間理解
  ほか

第四章 日本人にとって聖徳太子とは何か
 太子信仰と太子批判の歴史をたどる
 聖徳太子が紙幣の肖像に使われたわけ、そして消えたわけ
 日本人の死生観に大きな影響を及ぼした聖徳太子の死
 市井の聖人として語り継がれた聖徳太子
 摂政になった聖徳太子が後世に与えた影響とは何か
  ほか

あとがき

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