死に至る病 【講談社学術文庫2409】

著者 セーレン・キェルケゴール
鈴木 祐丞
出版社 講談社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2017/04/10
ISBN 9784062924092
判型・ページ数 文庫・291ページ
定価 本体1,000円+税
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実存主義の祖セーレン・キェルケゴール(1813-55年)の主著、待望の新訳! 「死に至る病とは絶望のことである」。──この鮮烈な主張を打ち出した本書は、キェルケゴールの後期著作活動の集大成として燦然と輝いている。本書は、気鋭の研究者が最新の校訂版全集に基づいてデンマーク語原典から訳出するとともに、簡にして要を得た訳注を加えた決定版新訳。
序 言
緒 言
第一編 死に至る病とは絶望のことである
A 絶望が死に至る病であるということ
 A 絶望とは、精神における、自己における病であり、したがって絶望は三つの姿をとりうる。絶望して、自己を持っているということを意識していないこと(非本来的な絶望)。絶望して、自己自身であろうとしないこと。絶望して、自己自身であろうとすること
 B 絶望の可能性と現実性
 C 絶望は「死に至る病」である
B この病(絶望)の普遍性
C この病(絶望)の諸形態
 A 意識されているか否かについては考慮せずに考察された絶望。したがって、ここでは総合の諸契機だけが考慮される
  a 有限性‐無限性という規定の下に見られた絶望
  b 可能性‐必然性という規定の下に見られた絶望
 B 意識という規定の下に見られた絶望
  a 絶望を絶望と知らないでいる絶望。あるいは、自己を、永遠な自己を持っていることについての、絶望的な無知
  b 自分が絶望であることを意識している、したがって、自分が何か永遠なものを包有している自己を持つことを意識している絶望。そこで、この絶望は、絶望して自己自身であろうとしないか、それとも、絶望して自己自身であろうとするか、そのいずれかである

第二編 絶望は罪である
A 絶望は罪である
 第一章 自己についての意識の移り変わり(神の前、という規定)
  付論 罪の定義が躓きの可能性を孕んでいること。躓きについての一般的考察
 第二章 罪のソクラテス的定義
 第三章 罪は消極的なものではなく積極的なものであるということ
  Aへの付論 しかしそうすると、罪とはある意味できわめて稀なものだとなりはしないだろうか?(教訓)
B 罪の継続
 A 自分の罪をめぐって絶望する罪
 B 罪の赦しについて絶望する罪(躓き)
 C キリスト教を「積極的に」廃棄し、虚偽であると宣言する罪

訳者解説
訳者あとがき

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