禅と福音

仏教とキリスト教の対話

著者 南 直哉
来住 英俊
出版社 春秋社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2016/08/25
ISBN 9784393323649
判型・ページ数 4-6・344ページ
定価 本体1,900円+税
在庫 お取り寄せ
異色の禅僧と気鋭の神父が仏教とキリスト教の核心をめぐって真剣勝負。無我、無常、輪廻、涅槃、慈悲、三位一体、原罪、復活、神の国といった互いの教義の基本から、宗教者の社会実践、倫理の基盤、戦争・死刑・グローバリズムなど具体的な社会問題に至るまで、遠慮なく主張と疑問をぶつけあう真剣勝負。いま宗教は何を語ることができるかを問う白熱の対話。
第1章 仏教をめぐる迷宮
 『禅の根拠』を書いたわけ
 「私とは何か」を問うていくと
 世界が解体する体験
 生きるテクニックとしての仏教
 存在の堪えられないだるさ
 形而上学を持たない日本人
 語られないニルヴァーナをどう扱うか
 業と輪廻の違い
 輪廻説はなぜ破綻するか
 言語が輪廻する?
 出家に倫理は関係ないのか
 忍び入る超越的な視点
 「悟り」に迫る
 キリスト教の宣教の情熱
 刹那滅と本当の自己
 無常からはじまる仏教
 仏教の必要条件
 死者の情念と祈り
 仏教にドグマはない
 慈悲
 宗教と社会活動の微妙な関係

第2章 キリスト教の本音
 キリスト教の根本にあるもの
 責任の主体は人間である
 全能とはいかなることか
 神の存在
 三位一体の謎
 最後の審判
 罪と悪
 神の国とは老人ホームのようなものか?
 ふたたび三位一体を考える
 十戒―ともに歩く指針
 死後のゆくえ
 キリスト教の死者供養
 死者儀礼の意味
 原罪について
 原罪は罪か
 神を赦す
 コミュニケーションが人間の根源的なかたち
 労働の意味
 労働する実存のジレンマ
 言語はよいものか?
 キリスト教の物語の二重性
 神秘体験の扱いかた
 カトリックにおける奇跡
 聖人のなりかた
 キリスト教と仏教の防衛戦略
 カトリックの組織と教皇
 カトリックの聖職者独身制と僧侶の不犯
 日本仏教の苦い過去
 お金の話

第3章 宗教者の覚悟と倫理のゆくえ
 宗教者の出番
 カトリックは夫婦関係の破綻をどう処理するか
 善の根拠と他者の範囲
 尊厳死は誰の問題か
 死の決断
 自死の風景
 他者とはだれか
 倫理の宗団
 ボンヘッファーの決断
 善悪と意志
 キリスト教の倫理
 キリスト教の義
 戒律の根拠づけは可能か
 信仰と恩寵
 天災と弁神論
 無常は反ヒューマニズムである
 社会の大変革期を迎えて
 社会から実存へ
 宗教から社会を見つめなおす
 課せられた自己
 経済にひそむ矛盾
 不服従と非戦
 宗教者の責任と無責任
 ものごとを多面的に見る
 否定する仏教、肯定するキリスト教
 怒りに対する態度
 最後の審判と信仰
 ニルヴァーナへ至る道
 死刑と正義の相克
 キリスト教の正義
 いのちについて考えるときに

対談を終えて―来住英俊
「あこがれ」の向こう側―あとがきにかえて ―南 直哉

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