新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
日本思想考究
論理と構造
欧米型近代化への危機意識から、著者が見出した日本独自の合理思想をまとめた論文集。近世の三浦梅園、二宮尊徳から近代の西田幾多郎へと脈々と続く合理思想を鮮やかな切り口と明快な論理で解説する出色の日本文化論。
Ⅰ 日本思想の源流―仏教と儒教
第一章 『大乗起信論』の論理
一 序論―作者と読者
二 『起信論』の基本的主張
三 覚・不覚の構造
四 離言・依言の論理
五 附説「離言・依言の論理」の定式化
第二章 『太極図説解』の論理
一 序
二 『太極図説解』の成立
三 『図説解』の論理Ⅰ―理の概念の一般的規定
四 『図説解』の論理Ⅱ―理の三態
五 結論
Ⅱ 日本的合理性の形成
第三章 日本的合理性―三浦梅園と二宮尊徳
一 序
二 二種の論理―「全体性の論理」と「対立性の論理」
三 三浦梅園『玄語』の論理
四 二宮尊徳『金毛録』の論理
五 結論
第四章 三浦梅園の哲学―ヘーゲルとの比較
一 序論
二 ヘーゲル弁証法の基本的特徴
三 梅園三語とヘーゲル弁証法
四 『玄語』の組織の概要
五 『玄語』の条理とヘーゲル弁証法との比較
六 結論―『玄語』の限界
第五章 二宮尊徳の合理思想
一 はじめに
二 尊徳の実践論
三 尊徳の理論哲学
Ⅲ 日本的合理性の完成―幾多郎と大拙
第六章 西田哲学と日本の思想―梅園、尊徳と西田幾多郎
一 序
二 西田の晩年の思想
三 梅園との比較
四 尊徳との比較
五 余論
第七章 西田哲学の論理
一 序
二 後期の基本思想―世界の自己限定
三 基本的図式―M・A・E構造
四 基本的図式の変形―BとMxとM'
五 結論
第八章 鈴木大拙の非大拙的理解
一 大拙の著作
二 禅体験の心理(無心の心理)―安心の非合理性
三 禅体験の論理(即非の論理)―安心の合理性
四 禅体験の人格(真人の行為)―安心の個別性
Ⅳ 日本文化の構造
第九章 艸人木秉要―茶道の哲学
一 分別の限界
二 自我の自覚
三 象徴的表現
四 生活の象徴化
五 侘びと数寄
六 侘びの宗教性
七 数寄の審美性
八 侘数寄の日常性
第十章 日本近代化の反省・序説
一 序論
二 日本近代化の事実と定義
三 日本近代化の根拠
四 日本近代化の得失
五 結論―日本近代化の超克
Ⅴ 比較文化/比較思想
第十一章 比較文化論の基礎
一 序
二 比較文化論の対象
三 比較文化論の方法
四 比較文化論の効用
五 結論
第十二章 西田幾多郎の比較思想論
一 序論
二 西田哲学の原型
三 『文化形態』の比較論
四 『日本文化』の比較論
五 結論
解説(末木文美士)
あとがき
第一章 『大乗起信論』の論理
一 序論―作者と読者
二 『起信論』の基本的主張
三 覚・不覚の構造
四 離言・依言の論理
五 附説「離言・依言の論理」の定式化
第二章 『太極図説解』の論理
一 序
二 『太極図説解』の成立
三 『図説解』の論理Ⅰ―理の概念の一般的規定
四 『図説解』の論理Ⅱ―理の三態
五 結論
Ⅱ 日本的合理性の形成
第三章 日本的合理性―三浦梅園と二宮尊徳
一 序
二 二種の論理―「全体性の論理」と「対立性の論理」
三 三浦梅園『玄語』の論理
四 二宮尊徳『金毛録』の論理
五 結論
第四章 三浦梅園の哲学―ヘーゲルとの比較
一 序論
二 ヘーゲル弁証法の基本的特徴
三 梅園三語とヘーゲル弁証法
四 『玄語』の組織の概要
五 『玄語』の条理とヘーゲル弁証法との比較
六 結論―『玄語』の限界
第五章 二宮尊徳の合理思想
一 はじめに
二 尊徳の実践論
三 尊徳の理論哲学
Ⅲ 日本的合理性の完成―幾多郎と大拙
第六章 西田哲学と日本の思想―梅園、尊徳と西田幾多郎
一 序
二 西田の晩年の思想
三 梅園との比較
四 尊徳との比較
五 余論
第七章 西田哲学の論理
一 序
二 後期の基本思想―世界の自己限定
三 基本的図式―M・A・E構造
四 基本的図式の変形―BとMxとM'
五 結論
第八章 鈴木大拙の非大拙的理解
一 大拙の著作
二 禅体験の心理(無心の心理)―安心の非合理性
三 禅体験の論理(即非の論理)―安心の合理性
四 禅体験の人格(真人の行為)―安心の個別性
Ⅳ 日本文化の構造
第九章 艸人木秉要―茶道の哲学
一 分別の限界
二 自我の自覚
三 象徴的表現
四 生活の象徴化
五 侘びと数寄
六 侘びの宗教性
七 数寄の審美性
八 侘数寄の日常性
第十章 日本近代化の反省・序説
一 序論
二 日本近代化の事実と定義
三 日本近代化の根拠
四 日本近代化の得失
五 結論―日本近代化の超克
Ⅴ 比較文化/比較思想
第十一章 比較文化論の基礎
一 序
二 比較文化論の対象
三 比較文化論の方法
四 比較文化論の効用
五 結論
第十二章 西田幾多郎の比較思想論
一 序論
二 西田哲学の原型
三 『文化形態』の比較論
四 『日本文化』の比較論
五 結論
解説(末木文美士)
あとがき