2024年10月書店売上 - 2024.11.01
親鸞とキェルケゴールにおける「信心」と「信仰」
本書は、親鸞における「信心 shinjin」とキェルケゴールにおける「信仰 faith」とを、宗教を文化的言語的枠組みとして捉える宗教理論の立場から比較する。また、その類似性と相違性を明らかにすることを目的とし、比較思想の立場から考察を進める。同時に、両概念の意義と独自性を解明することを試み、そのことを通し、諸宗教間の対話と相互理解の可能性も追求する。
(版元HPより)
凡 例
序 章 「信心」と「信仰」は共通の本質を有するか
1 普遍的な現象としての信仰
2 信心と信仰の独自性
3 宗教経験と信念体系の言語
第1部 親鸞における信心
第1章 親鸞の生涯と思想
1 出家と求道
2 親鸞の苦悩
3 法然との出会い
4 結婚と越後での布教
第2章 信心という概念
1 信心と智慧――その即一的関係
2 信心の知解的な性格
第3章 悪の自覚と信心
1 悪人正機
2 悪と煩悩
3 悪と宿業
4 悪の自覚と信心の不可分の関係
第4章 信心と歴史
1 時間論の三つの立場
2 歴史と末法思想
3 末法史観とキリスト教の終末論
第5章 如来回向としての信心
1 他力の信心と悪の自覚
2 称名念仏の行と信心
3 信心と正定聚
4 信心と現世往生
第6章 信心と倫理的実践
1 善悪の問題と倫理
2 自然法爾と宗教的倫理
3 現実社会から遊離した信心
第2部 キェルケゴールにおける信仰
第1章 キェルケゴールの生涯と思想
1 キェルケゴールの抜き難い憂愁
2 人生の大転換
3 婚約解消と著作活動
4 コルセール事件と教会との闘争
第2章 信仰という概念
1 聖書における信仰の性格
2 信仰と希望
3 信仰と行い
第3章 罪の意識と信仰
1 絶望は罪である
2 罪が意志の内にある
3 原罪と各個人の最初の罪
4 不安、罪、信仰
第4章 信仰と歴史
1 永遠の意識と歴史
2 歴史的事実と二種の信仰
3 歴史的真理と信仰の真理
4 信仰と歴史的知識
第5章 信仰の二つの側面―神の恩寵と人間の決断
1 恩寵と自由意志
2 客観的不確実性と主体性の情熱的決断
3 信仰の逆説的な性格
第6章 信仰と倫理的実践
1 信仰と愛の業
2 愛の倫理
3 倫理の社会的次元
4 愛と律法
終 章 宗教間の相互理解と対話の可能性
1 信心と信仰の類似性と相違性
2 宗教の異なる本質と共有し得る地球的倫理
参考文献
あとがき
索 引
序 章 「信心」と「信仰」は共通の本質を有するか
1 普遍的な現象としての信仰
2 信心と信仰の独自性
3 宗教経験と信念体系の言語
第1部 親鸞における信心
第1章 親鸞の生涯と思想
1 出家と求道
2 親鸞の苦悩
3 法然との出会い
4 結婚と越後での布教
第2章 信心という概念
1 信心と智慧――その即一的関係
2 信心の知解的な性格
第3章 悪の自覚と信心
1 悪人正機
2 悪と煩悩
3 悪と宿業
4 悪の自覚と信心の不可分の関係
第4章 信心と歴史
1 時間論の三つの立場
2 歴史と末法思想
3 末法史観とキリスト教の終末論
第5章 如来回向としての信心
1 他力の信心と悪の自覚
2 称名念仏の行と信心
3 信心と正定聚
4 信心と現世往生
第6章 信心と倫理的実践
1 善悪の問題と倫理
2 自然法爾と宗教的倫理
3 現実社会から遊離した信心
第2部 キェルケゴールにおける信仰
第1章 キェルケゴールの生涯と思想
1 キェルケゴールの抜き難い憂愁
2 人生の大転換
3 婚約解消と著作活動
4 コルセール事件と教会との闘争
第2章 信仰という概念
1 聖書における信仰の性格
2 信仰と希望
3 信仰と行い
第3章 罪の意識と信仰
1 絶望は罪である
2 罪が意志の内にある
3 原罪と各個人の最初の罪
4 不安、罪、信仰
第4章 信仰と歴史
1 永遠の意識と歴史
2 歴史的事実と二種の信仰
3 歴史的真理と信仰の真理
4 信仰と歴史的知識
第5章 信仰の二つの側面―神の恩寵と人間の決断
1 恩寵と自由意志
2 客観的不確実性と主体性の情熱的決断
3 信仰の逆説的な性格
第6章 信仰と倫理的実践
1 信仰と愛の業
2 愛の倫理
3 倫理の社会的次元
4 愛と律法
終 章 宗教間の相互理解と対話の可能性
1 信心と信仰の類似性と相違性
2 宗教の異なる本質と共有し得る地球的倫理
参考文献
あとがき
索 引