インド仏教思想史 上

著者 ひろ さちや
出版社 佼成出版社
ジャンル 各地域仏教 > インド・チベット
出版年月日 2020/10/30
ISBN 9784333028283
判型・ページ数 4-6・325ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
本書は1987年に大法輪閣から出版されたものの復刊です。
平易で易しい文体に定評がある仏教作家の著書のなかでは、硬質で堅い印象をもたれるかもしれません。
上巻では仏教史を正確にとらえながら、かつ文献に当たりつつ根本仏教から大乗思想までをユニークな視点でえがいています。
序章 仏教思想史の可能性
 一 歴史とは「対話」である
 二 わたしの書きたい思想史
 三 大乗は「仏教」でないのか

第一章 根本仏教の思想構造
 一 釈尊の説かれたもの
 二 「宗教」と「無宗教」のあいだ
 三 事物の相互依存関係
 四 縁起と四諦
 五 苦悩の病理学

第二章 釈尊の死をめぐる問題
 一 釈尊の教えの固定化
 二 虚実のデーヴァダッタ
 三 「仏道教」から「成仏教」へ

第三章 原初教団から部派教団へ
 一 在家信者の総退場
 二 小々戒は捨てるべきか
 三 保守派と進歩派の分裂
 四 煩瑣な教学の展開
 五 「仏教」から「仏教学」へ
 六 釈尊から離れた小乗仏教

第四章 大乗仏教の必然性
 一 方便の思想と菩薩の精神
 二 仏塔信仰と見仏体験
 三 廻向――新しい仏教の原理
 四 仏塔の私物化をめぐって

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