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三余続録

著者が四半世紀にわたり寄せてきた『中外日報』社説のなかから七二篇を選録。著者の日々の思索を投影する、中国史に関する随想集。

著者 吉川 忠夫
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2021/09/25
ISBN 9784831877482
判型・ページ数 4-6・255ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
著者が四半世紀にわたり寄せてきた『中外日報』社説のなかから七二篇を選録。著者の日々の思索を投影する、中国史に関する随想集。
はじめに

01 「七十二」という数字
02 『陳寅恪最後の二十年』
03 『唐代密宗』
04 『中国禅思想史』
05 千里の江陵 一日にして還る(上)(下)
06 『易林』
07 思いこみは恐ろしい
08 真の師の所在を知る
09 井戸と竈
10 仙都福地の湊
11 張魯、趙に内移す
12 アミートゥオフオ(阿弥陀仏)
13 瞋りと喜びとを以て仏事を作す
14 『積微翁回憶録』
15 「畬山謡」を今に聞く
16 世につれて変わる書物の形態と読書
17 老境を迎えて仏の脚を抱く
18 三惑、四欲への自戒と生の活力
19 父母聴さざれば出家するを得ず
20 パソコン時代と『佩文韻府』
21 老君が唐王朝の始祖とされた日
22 暗室を欺かず
23 ユニークな表現 展季と桑門併記
24 日蓮と『貞観政要』
25 息長い基層信仰 安都丞と武夷君
26 歴史の研究とは命をかけた仕事
27 孔子に仮託して発動された廃仏
28 もう一つの「不」の一字
29 自分を厳しく責める宗教者
30 仏教の中国化を進めた梵漢双挙
31 寺院道観に身を寄せた子供たち
32 飢え来らば喫飯 困じ来らば眠る
33 「龍蔵寺碑」に刻むただ一字への想念
34 文革の犠牲者を描く『中国の冬』
35 鑑真和上の像に天平の昔を偲ぶ
36 唐の玄宗が改変した『史記』と『漢書』
37 地方神となった後漢の隠者厳光
38 風水説とは何か
39 早春の伊豆に見た花は美しかったが
40 「疑経」の撰述と仏教の風土順応
41 仏教に心を寄せた隋の文帝と道教由来の年号
42 古代中国の薄葬と嵯峨遺詔への影響
43 墓の頭に糞する鴉
44 花銜えた百鳥にかこまれる法融
45 卒論の季節に思う
46 『徒然草』を再読して
47 注釈をあきらめて論文を書いた何晏
48 太子密建の法
49 さまざまの「三楽」
50 『牛棚雑憶』―「文革」の暗い記憶―
51 玄奘も顔負けの法沖禅師の気骨
52 大学者鄭玄の逸聞
53 仙人にも貧富貴賤 道教的な〝天界〟観
54 隠者に厳しい時代
55 『沙石集』と『高僧伝』
56 孝子と忠臣
57 受験シーズンに想う
58 玄宗皇帝と道教
59 著書を古井戸へ
60 侯外廬氏追想
61 井真成墓誌の魂魄観
62 中江兆民と幸徳秋水 爽快な師と弟子
63 自然破壊と災害 古代中国の警鐘
64 ブッダの訳語「仏」はいつ使われ始めたか
65 天子の機嫌を取り詩才を隠した詩人
66 人の子にして医を知らざるは不幸者
67 棺の中に納められた『孝経』
68 中国では散逸したが日本には残った古書
69 二百年後の盗掘で世に出た王羲之の書
70 釈尊をテーマにした敦煌出土手習い手本
71 儒教徒の排仏論と僧侶の剃髪の意味
72 碑銘のなかの美辞麗句 墓中におもねる文人たち

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