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祭祀と供犠【法蔵館文庫】 (文庫)

日本人の自然観・動物観

文庫

動物を「神への捧げもの」とする西洋の供犠と対比し日本の供養文化を論じ、殺生・肉食禁止と宗教の関わりに光を当てた名著が文庫化。

著者 中村 生雄
赤坂 憲雄 解説
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想
シリーズ 法蔵館文庫
出版年月日 2022/05/15
ISBN 9784831826350
判型・ページ数 文庫・418ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 在庫あり
日本における供犠は、「食べる文化」である――。動物を「神への捧げもの」とする西洋の供犠との対比から、日本の供養の文化を論じ、殺生・肉食の禁止と宗教との関わりに新たな光を当てた名著が文庫化。
序章 祭祀と供犠の比較文化序説――〈血〉の問題を手がかりに

【第Ⅰ部 動物供犠と日本の祭祀】
 1 イケニヘ祭祀の起源――供犠論の日本的展開のために
 2 動物供犠の日本的形態――古代中国との連続と差異をいとぐちに
 3 狩猟民俗の身体観――〈食〉と〈生命〉のアルカイスム
 4 非稲作の祭祀と神饌――〈自然〉と〈聖地〉のかかわりから

【第Ⅱ部 日本宗教のなかの人と動物】
 1 古代呪術と放生儀礼――仏教受容のアニミズム的基盤
 2 祭祀のなかの神饌と放生――気多大社「鵜祭」の事例を手がかりに
 3 殺生肉食論の受容と展開――とくに近世真宗教団の問題として
 4 供犠の文化/供養の文化――動物殺しの罪責感を解消するシステムとして
 5 動物供養と草木供養――現代日本の自然認識のありか

【第Ⅲ部 柳田国男の供犠理論】
 1 人身御供と人身供犠――柳田国男と加藤玄智の「人身御供」論争から
 2 「一目小僧」の供犠解釈――その意義と限界をめぐって

あとがき
初出一覧
解 説 (赤坂憲雄)

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