律令国家の祭祀と災異

著者 小林 宣彦
出版社 吉川弘文館
ジャンル 歴史・資料 > 資料
出版年月日 2019/02/10
ISBN 9784642046541
判型・ページ数 A5・344ページ
定価 本体11,000円+税
在庫 在庫あり
七世紀から八世紀にかけて成立した律令国家は、頻発する災異から共同体を保全するため、元来は豊穣・防疫を祈り収穫を感謝して執り行われる祭祀を、どのようにしてシステム化し、国家祭祀として制度化したのか。古代の「罪」と「祟」、神仏習合、神郡の成立、神階奉授、神税管理などを分析し、歴史学と宗教学の両面から古代祭祀の実態を解き明かす。
律令国家祭祀の構造―官社・名神・神祇官を中心に

第1部 古代祭祀と災異
 律令期神祇制の再検討―霊験と祟りをめぐる神事のシステム化を中心に
 古代の「罪」と「祟」―稲荷神にみる「伐木の罪」と「天皇不予」とを中心に
 古代における災異への対処とその思想的背景―神・仏・天のうち神祇の対処を中心に
 律令国家における神仏関係

第2部 律令国家と祭祀
 古代の神事構造と神郡の成立
 律令制の成立と祭祀―出雲神郡の成立を中心に
 令制下における国造
 奈良時代の神位の性格

第3部 国家祭祀と神社
 律令祭祀の成立と神社
 古代の神社とその周縁
 国家祭祀と神税―神社経済
 国家祭祀と神主―国家と奉斎集団とをつなぐ神職

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