話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
當麻寺 中之坊 称讃浄土経を読み解く
當麻寺の中之坊(なかのぼう)に『称讃浄土仏摂受経(しょうさんじょうどぶっしょうじゅきょう)』という奈良時代の経典が残っています。
このお経は、中将姫(ちゅうじょうひめ)が、一千巻もお写経されたうちの一巻といわれていて「中将姫願経」とも呼ばれてきました。
當麻寺中之坊では、この筆跡をそのままなぞる写経ができるようになっており、体験した人は「お姫様と対話しているようだ」というお話をされています。
お経の前半には美しい極楽の様子が詳細に書かれており、中将姫はおそらく、その美しい極楽の姿を思い浮かべながら写経していたと思います。
本書では、中将姫が体感した美しい極楽世界の境地に少しでも近づけるように、『称讃浄土仏摂受経』に説かれる世界を、中将姫が書いた経巻をもとに読み解いていきます。
★中将姫直筆お写経、全15回のうち、1回分の写し付き。
・もくじ
・當麻曼荼羅と『称讃浄土経』
當麻寺と中将姫
當麻曼荼羅と『称讃浄土経』
経巻の体裁
背表紙
経題
説法のはじまりその場所と聴衆
コラム壱
極楽の荘厳
コラム弍
極楽の仏と聖衆
コラム参
往生の勧め
コラム肆
十方世界の諸仏がこの教えを称讃する
コラム伍
・中将姫願経のお写経を体験してみましょう