ハンセン病療養所を生きる

隔離壁を砦に

著者 有薗 真代
出版社 世界思想社
ジャンル 入門・お経・実用 > 生・死、福祉・医療
出版年月日 2017/05/10
ISBN 9784790716990
判型・ページ数 4-6・218ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 お取り寄せ
「俺たちは被害者だけど、敗北者ではない」――ハンセン病を得た人々が、集団になることではじめてできた活動とは何か。動けない「不自由」な者の「自由」とはどのようなものか。障害を越え、隔離壁を越え、人間の魂を耕し続けた人々の記録。
序章 受難の物語を越えて―集団という問い
 1 はじめに
 2 ハンセン病をめぐる歴史/社会研究の現況
 3 本書の課題
 4 集団への着目
 5 各章の構成と概要
第1章 動けないこと/動かないことの潜勢力
 1 収容所化する近代世界
 2 動くことを条件とする「自由」の隘路
 3 まやかしの「自由」―横領された解放戦略
 4 滞留すること―場に根ざした集団性と潜勢力
第2章 留まる人々の「自由」―文化集団の拠点としての療養所
 1 はじめに
 2 あおいとり楽団の結成―らい予防法闘争の混乱のなかで
 3 手探りの挑戦―瞼の裏に描く楽譜
 4 「場」をつくる―あおいとり楽団と療養所の若者たち
 5 厚い壁を越えて―療養所の内外での活動
 6 おわりに―留まる人々の自由
第3章 生活者としての経験の力―暮らしのなかの集団的実践
 1 はじめに
 2 一九六〇年代以降のハンセン病療養所の状況
 3 変化から取り残された人々
 4 生活実践の諸相
 5 報酬の再分配と共同性
 6 おわりに―生活者としての経験の力
第4章 底辺から革新する運動―療養所を拠点とする政治的実践の動態
 1 はじめに―ハンセン病患者運動の多面性に分け入るために
 2 草創期のハンセン病患者運動―自治の模索
 3 終戦直後の状況―「五療養所患者連盟」から「全患協」結成へ
 4 らい予防法闘争
 5 らい予防法闘争後の運動の再構築
 6 再得と給付金をめぐる運動
 7 おわりに
終章 隔離壁を砦に
 1 病者の生に宿るリズム
 2 平等原理と変革
 3 隔離壁を砦に―アサイラムからアジールへ


あとがき
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