疫病vs神【中公新書ラクレ700】

著者 島田 裕巳
出版社 中央公論新社
ジャンル 民俗・信仰
シリーズ 中公新書ラクレ
出版年月日 2020/09/10
ISBN 9784121507006
判型・ページ数 新書・222ページ
定価 本体820円+税
在庫 在庫あり
日本人はくり返し流行する疫病を神として祀ることで、その災厄から逃れようとしてきた。
都の発展は病の流行を生み、疫病退散のために祇園祀りが行われた。
また、ある種の疫病は「怨霊」として人々から恐れられてきた――。
そこには、一神教の世界と異なり、多神教の日本だからこその疫神を祀るという行為がある。
長い歴史の中で、日本人はどのように病と闘ってきたのだろうか。
第1章 医学はどれだけ流行病に無力だったのか
第2章 疫病神としての天照大神
第3章 疫病は仏教伝来のせいなのか
第4章 天然痘の大流行が東大寺の大仏を生んだ
第5章 祇園祭の起源は疫病退散
第6章 菅原道真を怨霊とした咳病はインフルエンザ
第7章 疫病がくり返される末法の世が鎌倉新仏教を生んだ
第8章 なぜキリスト教の宣教師は日本に疫病をもたらさなかったのか
第9章 虎狼狸という妖怪の正体はコレラ

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