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中国初期禅思想の形成

思想・文献・言語の研究の手法・視点を用いて「文献としての思想」から「生の思想」に近づき、形成期の禅を思想として読み解く。

著者 古勝 亮
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想
各地域仏教 > 中国・朝鮮
出版年月日 2023/10/15
ISBN 9784831877734
判型・ページ数 A5・292ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
思想・文献・言語の研究の手法・視点を用いて「文献としての思想」から「生の思想」に近づき、仏教という外来思想・宗教から出発した禅がどのように中国人の思想・宗教として形成されていったのかを明らかにする。
序 論

第一章 『二入四行論』雑録第一の話者
第一節 緒 論
第二節 『二入四行論』雑録第一に関する先行研究
第三節 雑録第一と雑録第二の比較から見たテキストの構造
第四節 小 結

第二章 道信と天台止観
第一節 道信と天台の関係に関する先行研究
第二節 道信の資料について
第三節 道信と天台止観
第四節 小 結

第三章 敦煌本『壇経』の編輯──伝法表現および偈の重複からみた形成史の推定──
第一節 敦煌本『壇経』の形成に関する先行研究の見解と筆者の方法
第二節 第一次編輯と第二次編輯の差異(一)──南宗宗派主義と南北融和主義
第三節 第一次編輯と第二次編輯の差異(二)──偈の改作と付加
第四節 第二次編輯におけるその他の特徴
第五節 小 結

第四章 敦煌本『壇経』と神会語録
第一節 敦煌本『壇経』と神会語録の関係に関する先行研究
第二節 敦煌本『壇経』と神会語録の類似と差異
第三節 王維「能禅師碑銘」からみた神会と慧能
第四節 小 結

第五章 薬山系禅師の自己認識とその背景──本来性としての自己をなぜ「渠」と呼ぶのか──
第一節 薬山系禅師における特異な自己認識
第二節 『荘子』斉物論および道教の存思における自己認識との類似
第三節 洞山「過水の偈」と「大乗讃」
第四節 陶淵明「形影神詩」および李白「月下独酌詩」に見える自己認識
第五節 洞山の思想的突破
第六節 小 結

結 論

附 日本の戦後における『臨済録』研究史
はじめに──日本における『臨済録』
一、入矢義高の『臨済録』研究
二、柳田聖山の『臨済録』研究
三、井筒俊彦と『臨済録』
四、現在の研究と今後期待される研究

巻 後
古勝亮君の遺著に寄せて  吉川忠夫
古勝亮君を偲ぶ  衣川賢次
古勝亮君に思うこと  宇佐美文理
解 題  齋藤智寛
初出一覧
出版後記  古勝隆一
索 引

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