宗教はなぜ人を殺すのか

平和・救済・戦争の原理

著者 正木 晃
出版社 さくら舎
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2018/12/07
ISBN 9784865811759
判型・ページ数 4-6・245ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 お取り寄せ
平和、愛、慈悲などをうたい、人を救うのは宗教である。
だが同時に、暴力やテロ、殺人を犯すのも宗教である。

歴史を見れば、日本では蘇我氏と物部氏が仏教受け入れをめぐって戦い、中世の僧兵、戦国時代の一向一揆などがあった。世界ではキリスト教徒とイスラム教徒が戦った十字軍やカトリックとプロテスタントによる宗教戦争などがある。

洋の東西、時代を問わず、宗教は戦い、人を殺してきた。平和、愛、慈悲をうたう宗教が暴力と縁が切れないのはなぜか。宗教はやむなく戦い、人を殺してきたのか。それとも宗教のなかに暴力や殺人を肯定する論理や構造があるのか。

宗教学者がイスラム教やキリスト教、仏教を横断して考察し、宗教の本質に迫る!
第1章 イスラム教―宗教の名のもとに戦う
 「聖典」とは何か
 聖典が少ないセム型一神教、聖典が多い仏教  ほか

第2章 ユダヤ教―暴虐に満ちた『旧約聖書』の世界
 キリスト教、イスラム教に組み込まれたユダヤ教
 「創世記」に記された最初の殺人  ほか

第3章 キリスト教―暴力を容認してきた愛の宗教
 福音書は直接の目撃譚ではない
 開祖イエスは暴力を徹底否定した  ほか
第4章 仏教―「空」がもたらす殺人肯定
 開祖ブッダは徹底的に暴力を否定
 社会との絆を断つことを求める仏教  ほか

終章 宗教の陥穽
 聖典の重要性
 モーセとムハンマド―セム型一神教の理想的な指導者  ほか

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