カルト宗教事件の深層

「スピリチュアル・アビュース」の論理

著者 藤田 庄市
出版社 春秋社
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
出版年月日 2017/05/20
ISBN 9784393299296
判型・ページ数 4-6・318ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 お取り寄せ
今もなお活動を続けるオウム真理教や統一教会などのカルト宗教が、どのように信者を洗脳したのか、その過程を、事件を追いながら、スピリチュアル・アビュース(霊的虐待)の観点から明らかにし、カルトの危険性を警告する渾身のルポルタージュ。
はじめに

序章 信仰呪縛の構造―人はいかに心を侵されるか

第一章 オウム真理教事件の源流と麻原言説
 一 オウム真理教事件の源流―地下鉄サリン事件に突き進んだ原点
 二 教祖麻原言説の解読―諸犯罪を意味づけ、促したもの
第二章 オウム真理教―弟子たちの体験と犯罪の軌跡
 一 グルを希求し続けた果てに(杉本繁郎無期懲役囚)
 二 宗教的動機を強調するも(早川紀代秀死刑囚)
 三 サリンの製造と神秘体験(土谷正実死刑囚)
 四 一七年間の逃亡の末(高橋克也被告)
第三章 蠢動やまない旧称統一教会(改名 世界平和統一家庭連合)
 一 統一教会 現在の名は「世界平和統一家庭連合」(家庭連合)
 二 警察・検察が追いきれない霊感商法の深層
 三 伝道システム自体が違法との解釈
 四 国も被告席に
 五 二世信者の残酷
第四章 跋扈続く諸カルト今も
 一 六人遺体同居事件の結末―処刑された女性祈祷師
 二 「偽装霊能」を信じたゆえに致死へ―青森・首輪監禁事件
 三 中一少女の死・宗教的医療拒否の罠―真光元事件
 四 拝金呪縛宗教「神世界」―甘い判決とその実態 
 五 自己啓発セミナーの暴力性―歌手Toshiも
 六 精神世界ブームの行く末―ロマゾフィー事件
 七 易で脅し祈祷で大金収奪―高島易断幸運乃光
 八 カルトかするキリスト教会―悪霊の強調

終章 東日本大震災被災地に響く終末の脅迫―ものみの塔と顕正会

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