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信長が見た戦国京都【法蔵館文庫】

城塞に囲まれた異貌の都

同時代の史料から、戦国期京都が辿った激動の軌跡を尋ね、都市民らの視線を通して信長と京都の関係を捉え直した斬新な戦国都市論。

著者 河内 将芳
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
シリーズ 法蔵館文庫
出版年月日 2020/09/15
ISBN 9784831826145
判型・ページ数 文庫・240ページ
定価 本体900円+税
在庫 在庫あり
同時代の史料から、戦国期京都が辿った激動の軌跡を尋ね、都市民らの視線を通して信長と京都の関係を捉え直した斬新な戦国都市論。
はじめに 「異形」の者たちの上洛

第一章 若き信長と城塞都市京都
1 上京・下京と洛中洛外
信長の「御宿」/裏築地町に寄宿/狭かった中世京都/左京から上京・下京へ/内裏のすぐそばまで麦畑/洛中の範囲/辺土から洛外へ/洛中洛外と上京・下京の関係/中世京都の境界意識/京都七口と関/固定していなかった京都七口
2 惣構に囲まれた上京・下京
京中三分の二が大堀/御構の登場/上京と一体化する御構/進まぬ復興で家は十分の一に/乱後の極度な治安悪化/下京の大焼失/続く上京の大火事/堀・土塁・塀を備えた惣構/境界を明確にした惣構/信長上洛の目的/足利義輝と信長

第二章 自衛・自治する町と町人
1 惣構の中の都市世界
町の成立/裏築地町と両側町/町の釘貫/侍を追い返す/防壁としての町の囲い/町同士の喧嘩/喧嘩を仲裁する集団/地下人とは
2 惣町・町組・町の成立
三好長慶の文書/町組の登場/風流踊から見える町組の実態/町組から個々の町への伝達/町名に宿る歴史/町名を伝える史料/町と町との格差/増える町組/町組は編成されたものか/惣町・町組・町と信長/信長の寄宿地再考

第三章 林立する日蓮宗寺院と信長
1 惣構の一角を占める日蓮宗寺院
『上杉本洛中洛外図屏風』の特徴/天文法華の乱後の復興/日蓮宗寺院を支えた檀徒・信徒/洛中に広がる題目の声/公家・武家社会にも浸透/十六本山会合の成立
2 信長と敵対していなかった日蓮宗寺院
狩野家と洛中勧進/天正四年の洛中勧進/家や町の枠に縛られない個人の信仰/信長対策としての銭千二百貫文/経済力も視野に入れた安土宗論/信長から敵視されなかった日蓮宗寺院

第四章 信長と京都の深い溝
1 足利義昭と再上洛した信長
九年前とは雲泥の差/大騒動に陥った京都/信長の禁制/二手に分かれて入京/京都に拠点を構えない信長/義昭御所造営の意味/信長の宿所/元亀争乱の影響/延暦寺焼き討ちが与えた影響/王法と仏法
2 義昭の謀叛と上京焼き討ち
義昭と信長の関係/反旗をひるがえした義昭/洛外放火/上京焼き討ち/乱妨狼藉の世界/なぜ上京は焼き討ちされたのか/安全を求める下京/泣く子もだまる信長の軍勢

終 章 信長、京都に死す
上京の再興/順調に進んだ再興/惣町・町組・町の結びつき/最後の上洛/御座所本能寺での雑談/蚊帳ばかりつられていた本能寺/京都に死す/信長死後の京都

略年表
参考文献/あとがき/文庫版あとがき

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