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祇園祭千百五十年記念 中近世祇園社の研究

文字史料の分析を軸に、絵図・絵画史料をも駆使して、祇園社(現・八坂神社)が中世・近世にどのような形で存続してきたのかを論じる

著者 下坂 守
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2021/07/24
ISBN 9784831862662
判型・ページ数 A5・782ページ
定価 本体18,000円+税
在庫 在庫あり
文字史料の分析を軸に、絵図・絵画史料も駆使しながら、祇園社(現・八坂神社)が中世・近世にいかなる形で存続してきたのかを論じる。
祇園祭千百五十年記念『中近世祇園社の研究』刊行によせて(八坂神社 宮司 森 壽雄)

序にかえて

第一部 祇園社の組織と社殿修理
第一章 祇園社・同社御旅所の役職歴代
 はじめに
 一、祇園社(執行、社代〈執行代、執行雑掌〉)
 二、大政所(大政所別当、大政所神主と祇園左方神主、御旅所宮守〈棚守〉)
 三、少将井御旅所(少将井神主、少将井御旅所宮守、付、南御旅所宮守)
 むすび

第二章 絵画史料に見る祇園社の神子―描かれた片羽屋と片羽屋神子―
 はじめに
 一、片羽屋の所在地と規模
 二、片羽屋における片羽屋神子の活動
 三、祇園社執行と片羽屋神子
 四、天正・元禄・宝暦の片羽屋神子
 むすび

第三章 近世における祇園社の社殿修理
 はじめに
 一、正保の社殿修理と焼失
 二、承応の本殿・拝殿の再建
 三、貞享の修理―本殿・拝殿・中門―
 四、明和の本殿修理
 五、文政の再興・修理
 むすび

第二部 祇園会と祇園御旅所
第一章 神宝「勅板」について
 はじめに
 一、「勅板」と「御玉文」
 二、剣形の「御式文」
 三、描かれた「御札」の捧持
 四、「御札」と「大政所神主家由緒書」
 むすび

第二章 神宝「勅板」と祇園会
 はじめに
 一、左方神主・寄方と「とひくはり七人」
 二、祇園社の「とひくはり」
 三、祇園社のトミと大政所のトミ
 四、大政所の起源―祇園会の始まり―
 五、七人のトミくばりと大政所
 六、馬上役制から馬上一衆制へ
 七、祇園会における在地神役制
 八、再興後の祇園会
 九、失墜料
 むすび

第三章 近世祇園御旅所考
 はじめに
 一、御旅所の領域―京都所司代による「降屋」放逐―
 二、御旅所の社殿と宮守
 三、大和家の歴代
 四、津田家と藤井家の歴代
 五、元禄十五年の大和順益訴状
 六、大和家の由緒―融林の勧進と「祇園社大政所絵図」―
 七、岩崎神主と大和家
 八、大和久野・左門の訴状
 九、宝寿院祐満の訴状
 十、文禄四年の「契状」
 むすび

第三部 祇園社と四条河原
第一章 中世「四条河原」再考
 はじめに
 一、西岸(右岸)の河原
 二、東岸(左岸)の河原
 三、縄手の構築
 むすび

第二章 「四条河原」芝居地に関する一考察
 はじめに
 一、「四条河原」と御土居・高瀬川―「四条河原」から「(新)四条河原」へ―
 二、「四条河原」と「(新)四条河原」の芝居地
 三、「洛中洛外図屛風」に見る河原の芝居地
 四、「(新)四条河原」「祇園河原」を描く三点の絵図―上河原家伝来の「河原絵図」の分析―
 五、河原における芝居地の存在形態
 六、幕府の川普請と「京四条芝居」の成立
 むすび

第三章 近世初頭の鴨川河原の風景―霊洞院蔵「境内並近隣之古記」および建仁寺蔵の古絵図・古文書の紹介と分析―
 はじめに
 一、「境内並近隣之古記」の概要
 二、建仁寺蔵の五点の絵図
 三、「北門前上之町文書」に見る蔵入地「芝居」の領域
 むすび
 付録 霊洞院蔵「境内並近隣之古記」(翻刻)

第四章 中近世「坂」の領域と風景
 はじめに
 一、「弓矢町」の領域
 二、参詣曼荼羅に描かれた「坂」の木戸
 三、物吉村の所在地
 四、西木戸と物吉村への入口
 五、西木戸と物吉村の位置
 むすび

第四部 祇園社境内の町とねりもの
第一章 近世祇園社境内における「新地」成立過程の研究
 はじめに
 一、祇園社境内の町
 二、中世以前の祇園社境内
 三、「本所入組」と「屋敷」の移転
 四、「膳所屋敷」と「七観音堂屋敷」の成立
 五、「上下弁天町」の開発
 六、「知恩院新門前屋敷」関係史料
 七、祇園社境内田畠の分割
 八、「広小路絵図」と「城工事傍尓絵図」
 九、知恩院山門道の開通
 十、「諸神社修理料之事御定」
 十一、「林評儀中」と修理料の積み立て
 十二、「広小路畠地」の開発
 むすび

第二章 祇園社境内祇園町・新地六町の研究―祇園「遊所」の成立と展開―
 はじめに
 一、寛文十年の茶屋株の確定
 二、茶屋からの冥加銀徴収―清水寺門前の場合―
 三、新地六町の茶屋株
 四、寛延三年の「茶屋かぶ御吟味」
 五、天明二年の株の加増
 六、茶屋の「株銀」と「冥加銀」
 七、寛政二年の「茶屋遊女」の摘発と「遊女株」の認可
 八、遊女株と島原と「遊女口銭」
 九、祇園町と新地六町の遊女株
 十、「仲居」「娘」と「女良」と「芸者」
 十一、新地六町の「店付」芸者と祇園町の「廻し」芸者
 十二、文化十年の茶屋株の復活
 十三、天保の改革と遊女屋・茶屋
 十四、遊女屋の復活と「芸者口銭」
 十五、祇園町・新地六町の遊女屋
 十六、「茶屋渡世」の復活と「茶屋口銭」
 十七、慶応四年の祇園社の願書
 むすび

第三章 祇園社と神輿洗いねりもの―祇園町・新地六町の祇園会―
 はじめに
 一、神輿洗い
 二、お迎え挑灯と祇園町のねりもの
 三、祇園町と新地六町のねりもの―宝暦五年から天明七年まで―
 四、「祇園」のねりもの―寛政八年から天保十一年まで―
 五、祇園社と神輿洗いねりもの―社代と「番付」「絵姿」―
 六、「ねり物世話方」と新地六町の遊女屋
 むすび

第四章 安政六年の「祇園御千度さとの賑ひ」―祇園町・新地六町の「御千度ねりもの」―
 はじめに
 一、三点の摺物「祇園御千度さとの賑ひ」
 二、安政六年九月の祇園町・新地六町の「御千度ねりもの」
 三、三点の摺物の作成時期
 四、文久二年の「俄ねりもの」
 むすび

史料編
史料編1 清水寺門前茶屋史料(清水寺蔵)
史料編2 嘉永四年遊女屋商売再興史料(八坂神社蔵)
史料編3 祇園社境内町ねりもの史料(八坂神社蔵)

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