インド文化入門【ちくま学芸文庫カ51-1】

著者 辛島 昇
出版社 筑摩書房
ジャンル 歴史・資料 > 資料
シリーズ ちくま学芸文庫
出版年月日 2020/12/10
ISBN 9784480510259
判型・ページ数 文庫・278ページ
定価 本体1,100円+税
在庫 在庫あり
遠くインダス文明にまでさかのぼり、異文化が交錯する要衝の地として繁栄してきたインド。
そのため現在も多様な民族、言語、宗教が混在する。
また古来よりカースト制が敷かれてきたことから、社会階層も多様に存在している。
しかし、どの地方、どの民族のカレーを食べてもカレーとしてのカテゴリーに収まっているように、インド文化圏は多様な中にも統一性が保たれている。
それはいったいなぜなのだろうか?
映画、新聞広告、絵画、物語、遺跡、陶磁器、食べものといった身近なテーマを切り口に、インドの文化と歴史を丸ごと理解する、世界的権威によるまたとない入門書。
1 「ラーマーヤナ」をめぐって―多様な物語の発展と歴史的意味
2 言語・民族問題―ドラヴィダ運動を中心に
3 カーストとは何か―その発生と行方
4 新聞の求婚広告―バラモン社会の変動
5 インダス文字の謎―コンピューターによる解読
6 石造ヒンドゥー寺院壁の刻文―王朝史・社会史を解く
7 菩提樹の陰にて―インドとスリランカの仏教
8 デリー・スルタン朝の遺跡―ムスリム政権とインド社会
9 海のシルクロードとインド―胡椒・陶磁器・馬
10 カレー文化論―南アジアの統一性
11 ベンガル派の絵画と日本―タゴール・岡倉天心の交わり
12 映画に見るインド社会―映画と政治の関わり
13 ティプ・スルタンの理想―イギリスとの闘い
14 インドのフェミニズム―ヒンドゥー教における女性蔑視と女神崇拝
15 マハトマ・ガンディーの試み―糸車をまわす

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